【伝蔵荘日誌】

2011年2月15日: 今時の引きこもり事情 T.G.

 最近NHKのクローズアップ現代で、引きこもりをテーマにした番組を見た。 タイトルは「働くのが怖い、新たな引きこもり」。 かの著名な才女、国谷裕子キャスターが、引きこもりと社会状況の関係を論じ、対策が必要だと締めくくって番組はお終い。

 彼女の話によれば、今引きこもりが全国に70万人いて、その大半が30代以上なんだと。 ってことは、後10年経つと40歳だ。 いい歳して年金暮らしの親に食わせてもらっているんだと。 だから親が死んだらどうしようもないんだと。 放っておくとどえらい社会問題になるんだと。 だから何とかししなきゃ駄目なんだと。 あの美人の国谷裕子女史がこっち見て、きっぱりした口調で言うもんだから、なるほどそうかと一瞬思ってしまった。 俺、昔から美人がプンプン怒ってる顔に弱いんだ。 でも考えてみると何か変だよね。 しっくり来ないよね。

 話は違うが、この国谷裕子さんって女性は、いつ見ても素晴らしい。 大したもんだ。 美人で、頭が良くて、学があって、英語ぺらぺらで。 うちのカミさんとはえらい違いです。 でもこういう女性を嫁にしたら、さぞかし気詰まりだろうな。 口喧嘩なんかしたら速攻で言い負かされるんだろうな。 会社から帰りたくなくなるだろうな。 旦那さんどうしているんだろうな。 でも間違っても俺んとこには嫁に来ないだろうな

 まあそう言う話はどうでもいいが、30歳や40歳のオッサンの引きこもりは確かに問題だ。 どう考えてもみっともない。 福岡市に「楠の会」ってのがあって、引きこもりの子を持つ親御さんの会なんだと。 子と言ったってほとんどが30以上の、絵に描いたような中年のオッサンです。 当然のことながら親御さんの平均年齢は60歳以上。 ほとんどが年金暮らしなんだと。

 会の主催者の71歳になる品のいいお婆さんが出てきた。 彼女には引きこもり歴20年になる40歳の息子がいる。 NHKの取材に応じたらしく、二人の生活が映像で映し出される。 さすがに息子の顔にはモザイクがかかっている。 それでも全国放送だよ。 いくら貰ってるか知らないが、残酷な話だね。 もしかするとヤラセかな。

 それによると、引きこもりの原因は大学卒業時の就職の失敗で、以来親ともほとんど口をきかず、毎日部屋に引きこもってインターネットで時間を過ごしている。 生活費は母親の年金だけ。 母親は家計の足しに家庭農園で野菜を作っている。 インタビューで母親がそれを言うと、そばで聞いていた息子は初めて聞く話だという。 母子二人の生活なのに、よほど会話がないんだろうな。
 インタビュアに誘い出されて、息子が畑に行く。 外に出るのは久しぶりだという。 老いた母親が這いつくばって畑仕事をしていても、ぼーっと突っ立っているだけ。 少し手伝ったかと思うと、すぐに疲れたと言って放り出す。 言いぐさがふるっている。 「働いたことがないので、少し動くと疲れるんです。 頭がぼんやりするんです」だと。 これが大学まで出してもらった40男と言うから、とても人間とは思えん。 まるで火星人だ。 このお婆さんも気の毒だね。

 別の母親が嘆く。 年金も退職金も全部息子のために使ってしまった。 もう何も残っていない。 自分が死んだ後、息子がどうやって生きていくのか。 それだけが気がかりだと。 そう言う哀れで気の毒な親御さんの泣き言、繰り言が次々に出てくる。 まったくもって身につまされる。 アー実に可哀想だ。 その哀れな画面にかぶせて国谷女史が迫る。 「全国に70万人いる引きこもりの64%が30代以上なのだ」と。 どうやって調べたんだろうね。 「このまま問題を放置すると、将来大きな社会問題になる」と。 そりゃそうだろうな。 「即刻社会的な対策が必要だ」と。 なるほどそうかも知れん。

 番組にコメンテーターが出てきてこもごも言う。
 曰く「社会に出たいと思っていても、厳しい雇用情勢で、戻れないようなシステムになっている」
 曰く「親子だけではまず解決できない。 第三者なり、外的な刺激が必要だ」。
 曰く「働く前にバスに乗るとか、電車に乗る、そういったトレーニングから始めていく。
   1日1時間から仕事をスタートして、1年ぐらいかけて、フル勤務させるとか、
   そういった取り組みが必要だ」。
 曰く「引きこもりに特化した専門家を育成し、社会復帰の道筋を示してあげることが大切」、
 などなど。

 いかにも頭でっかちのインテリ左翼が思いつきそうなせりふだね。 要するに、はっきり言って、国が金出して面倒見ろってことだよね。 子供手当だけじゃ不十分だから、ついでに大人手当も出せってか。 最小不幸社会オタクの菅直人だと話に乗りそうだから恐ろしい。 やめてよ、バカをそそのかすのは。

 要するに親や本人では解決不能。 もはや社会の問題。 だから親に代わって世間様がサポートしなくちゃならん。 そう言いたいわけだ。 でもね、何か変だよね。 間違ってるよね。 大学まで出して、20年ただ飯食わせて、パソコン買い与えて、老母がよたよたしながら畑で作った野菜食べさせて。 それでも自力で生きられない。 生きるつもりもない。 そんなろくでなしの中年男を、いきなり他人が乗り出してどうなるってんだ。 子供じゃあるまいし。

 こんなこと言うと、ハトヤマみたいに友愛大好きの、心優しき皆様方に怒られそうだが、はっきり言って、要するに、分かりやすく言えば、単なる怠け者です。 断じて社会の問題などではない。 怠け者の子供とだらしない親の問題です。 なぜこんな出来損ないの怠け者を、今さらバスや電車の乗り方まで教えて、社会がおんぶにだっこで甘やかさなければならんのか! そんな暇や余裕が今の日本にあるのか! いったいNHKはこの番組で何を言いたいのか! (国谷裕子センセ、アホが生意気言って済みません。)

 昔も怠け者はいくらもいました。 だけど引きこもりはいなかった。 なぜなら、そんなことしてたら、生きてられなかったから。 誰にも相手にされず、野垂れ死にするしかなかったから。 それが証拠に、将軍様のお国には引きこもりはいません。 さすがアサヒや土井たか子や福島瑞穂が絶賛した“地上の楽園”だ。

 要するに最近の金持ち日本では、生存条件に関するスレッショルド(しきい値)が大幅に下がったんです。(難しい言い方してスマソ) ホームレスとか引きこもりとか、たいていのことしてても死なない。 だから安心してそう言うバカやってる。 昔は、と言ってもほんの数十年前だけどね、ちょっとでも悪条件が重なると、人間生きていられなかった。 上野のガード下なんかに、浮浪者の死体が転がっていたのをよく見た。 怠けて働かなければ、ママから毎月小遣い1500万円もらってるハトヤマみたいな、よほどのお大尽のどら息子以外は、死ぬしかなかったんです。 それが怖くて、誰も引きこもりなどにならなかった。

 貧乏人は子供が大人になったら世の中に放り出した。 勝手に一人で生きてゆけと。 そうしなければ共倒れで、泣く泣く娘を吉原に売るはめになった。 みんな忘れているが、昭和33年まで売春は合法で、全国に赤線地帯ってのあったんです。 娘を売り飛ばすなんて日常茶飯事だったんです。 今は非合法なのに、若い素人娘が遊ぶ金欲しさに身体を売る。 大学出が親に食わせてもらって、偉そうにしている。 恥ずかしくないのか! (多分恥ずかしくないんだろう。)

 モトイ。 話を元に戻す。 だから引きこもり対策は、誰が何と言おうと、放っておくのが一番なのです。 楠の会の71歳のお婆さんも、辛いだろうがぐっと堪えて、明日からバカ息子に食事作ってやるのやめなさい。 そんなことしたら可愛いボクちゃんが死んじゃうって。 いや大丈夫、死にゃせんから。 腹が減りゃ、仕方なしに動き出すから。 要するに生存条件のスレショルドを少し上げてやればいいんです。 そうすれば、70万人のうち1万人ぐらいは腹減って死ぬかもしれんが、やむを得ん。 歩留まりです。 今のままでも10年後にはそうなるんだよ。 あなたが先に死ぬんだよ。 遺族年金は40過ぎの子供には出ないんだよ。 お国は子供手当でアップアップなんだからね。

 裕子センセ、生意気言って済みません。 アホが楯突いて申し訳ありません。
 NHK様、そこんとこよろしく。 高い受信料取って、くだらん番組作るな!   

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