【伝蔵荘日誌】

2011年1月6日: 釈尊の八正道の教え GP生

 正月三が日が明けた。 とりあえず世の中平穏のようだが、4,5日の新聞記事メインが民主党の国民そっちのけのお家騒動とは、全くいただけない事始めである。 昨年はかっての山の仲間達の訃報や体調不良の連絡があり、また知人や仕事関係者の入院見舞いや葬儀も例年以上に多く感じられた。 70歳前後に厳しい人生の峠があり、これを無事超えるためには、これまでの生活習慣を含めた生き方が問われているように感じられてならない。

 人は魂の乗り船たる肉体を親からもらってこの世に誕生してくる。 魂こそが本来の自分であるが、肉体のみが自分と考える人が多いのは事実であろう。 誕生してくる魂は皆この世で修行する目的を自覚しているという。 けれど、誕生と同時に目的は潜在意識の中に閉じ込められて顕在化されない。 成長し、人生経験を重ねるにつれ、自身のこの世での目的が薄っすらと解って来る様に思われる。 民主党の菅某にしても小沢某にしても、彼らが今行っていることは、物質主義的価値観による自らの利益しか目に見えない畜生界の所業である。 彼らがこの世に誕生する前にあの世の仲間に誓った「この世での目的」とは全く違ったものであろう。 彼ら自身のみならず、日本国のためにもならない所業の結果、生前か死後かは別にして、彼らはいずれ相当の報いを受けることになろう。 これは、あの世とこの世の間の厳然たるルールなのだから。

 「正見・正思・正語・正業・正命・正進・正念・正定」とは釈尊の八正道の教えであり、正法の基本思想である。 正業とは正しく仕事をすることであり、正命とは正しく生活をすることである。 正進は正しく道に精進することであり、正定とは日常生活において正しい想念で生活を行うことを意味する。 最初の正見は、自分の立場を捨て第三者の立場でモノを眺めることを意味するようだ。 この八正道は天上界に比べたら遥かに波動が激しく、地獄界にも似たこの世を誤ることなく生き抜くための指針であり、正法ではいかなる状態が「正」であるかを詳しく説明している。 八正道を実践することが、潜在意識に隠された「この世での人生目的」を見つけ出し、魂の向上と浄化を図ることなるという。

 この道を実践することは、自分のような凡人には大変困難なことであるが、実践の努力だけは継続しなければと、心新たにしている。 そのためには、魂の乗り船たる「肉体」が健康で十分に機能しなければならないことは論を待たない。 分子栄養学は人体の各臓器、およびそれらを構成する細胞レベルで、DNAがパーフェクトにコーディングされ、あるべき代謝が行われるための栄養条件を研究する学問である。 これの実践は肉体の健康を維持する大事な要諦であると思っている。 基本柱は「高タンパク、メガビタミン、抗酸化」からなっている。 高齢者では通常の食品のみの接取では、必要十分な栄養条件を満たすことが困難なのが現状である。 よって各種サプリメントの接取が不可欠になる。 サプリと聞いただけで眉をひそめる人がいることは承知している。 サプリメントの世界は玉石混合だから、分子栄養学に基づいた良質なものを選択する努力が必要と思う。

 正法と分子栄養学的思考が多くの人に敷衍すれば、世の中はもう少し明るくなると思うが、まずは無理な相談だと思っている。 かって、若き日に苦楽を共にした多くの仲間は、かけがいの無い仲間である。 その多くが「70歳の峠」の前後の年齢に差しかかっている。 お互いに、無病息災でこの峠を越えたいものだ。 新年を迎え、仲間たちの自愛を願うのみである。
               

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