【伝蔵荘日誌】

2010年10月30日: 民主党の対中国外交 T.G.

 時事通信のウェブ記事によれば、ハノイで開催されているAPEC首脳会議の際、予定されていた日中首脳会談が中国側からドタキャンされたことに関して、「11月中旬の胡錦濤国家主席の来日に向けた関係修復の目算が狂い、菅政権には大きな打撃となった。」と報じている。 また、「首脳会談が流れたことに、日本側は衝撃を受けている。 会談見送りの連絡をた日本政府高官は、「分からない」とぼうぜんと繰り返すばかりだった。」と付け加えている。

 朝日、NHKなど、他の新聞テレビも同じような論調なので、大筋はこうなのだろう。 民主党政府はこの会談実現を最重要課題とし、そのために尖閣で逮捕した中国船船長を釈放したり、ビデオ映像を非公開にしたり、つとめて頭を低くし、中国を刺激しない融和策を取ってきたが、それが裏目に出たわけだ。 民主党政権の外交オンチ、無能さが露呈した。 この件に関しては、新聞テレビや識者があーだこーだとご託を並べているが、2チャンネルの書き込みが、最も的を射ていてなかなか面白い。 表マスコミにはない切れ味がある。 以下に幾つかを引用。

「分からない事が、分からない。 世界史上希にみる無能政権ですな。」

「中国人がどういう性格かもわからないのに、「日中友好」だなんてほざいているのは 脳内お花畑の平和ボケだけ」

「中国は自分の利益のためには絶対にぶれる事が無いからな 。 民主党のようなズブのド素人集団には荷が勝ち過ぎている相手」

「中国は最初からドタキャンするつもりだったんだ。 それがいつも変わらぬ彼らのやり口。 乗せられた菅が馬鹿なだけ」

「何が判らないの? 中国共産党マニュアルの、テンプレ通りの行動じゃないか。 民主党政府高官てアホなのか。死ねばいいのに 。

◇日本政府/代表的日本企業の人物との交渉マニュアル ◇
1 まず、怒鳴りつけろ。
2 それから、無理難題を吹っかけろ。
3 徹底的に我侭を通し、鼻面を引き釣りまわすこと。
3 相手が、怒ったり理詰めで反論してきたら、
 「南京」「731」など旧日本帝国の「悪行」をわめき立てて、テーブルをひっくり返せ。
4 同時に、媚中派の日本国外交官を使って、
  「中国人は面子を重んじる。ここで相手の顔たてなければいけない。」と 妥協工作させること。
5 「妥協案」を持ってきたら取り合えず「食え」。
6 相手に「交渉成立」と思わせて油断させろ。 ただし、将来的な言質は一切与えるな。
7 『手打ち』の「儀式」には中華料理で歓待せよ。
  30年来の友人のような笑顔で。その際、相手にあてがう女を用意すること。
8 『手打ち』式の翌日は、相手に落ち度がなくても、以前にも増して怒鳴りつけ、
  最大限不機嫌を装うこと。
 「何故、機嫌ご損ねたのか」その理由を、常に相手に考えさせること。
 これは聡明で誠実な人物に特に有効な方法である。
9 相手が「友情」を求めてきた場合、友情の証(あかし)として、
  祖国、所属する組織、家庭、等帰属団体に対し何らかの「裏切り」を要求せよ。
  いきなり、大きな獲物を求めてはいけない。
  些細な「裏切り」から始めて、徐々に倫理観を麻痺させること。
  当方の「友情の証(あかし)」の代償は、利権、金銭、女、等「即物的・世俗的」で あるべき。
10 「内輪の交渉」を推奨する。 「内輪の交渉」とは当事者同士で行う交渉であり、
  党本部への事前報告、および、何時でも食言して「使い捨て」にできる相手であれば、
  どのような「口約束」をしても構わない。
 「内輪の交渉」では、相手の上司に「嘘の報告」をさせることが 成功の第一歩である。」

■歴史に学ぶ挑発と脅しの手口。
 家康は、このとき鋳造された鐘銘の中に「国家安康、君臣豊楽」とあるのに、言いがかりをつけ、豊臣氏を挑発した。 すなわち、「家康」の名を「国安」で切って家康を呪っている、「君臣豊楽」とは、豊臣を主君として楽しむの意味だ、というわけである。 この一件の弁明のため、片桐且元が家康のもとに向かったが、この且元が豊臣氏から裏切り者の汚名をかぶせられ大坂城から退けられるに至って、ついに両者の戦いは避けられない情勢となった。  かくして勃発したのが、大坂冬の陣である。 譲歩し続け、財産を減らされ、外堀を埋められ、時期を逸して、豊臣家は滅亡したのである。

 この様に、弱腰がいかに無能な外交であるかは歴史が証明している。 民主党政権の対応はまさに豊臣方の片桐らの取った対応と同じ。 何の判断もできない秀頼、淀君が菅、ひたすら売国の片桐らを仙石ら極左どもと見ればピッタリと当てはまる。 彼らが意識的、無意識を問わず売国、亡国の徒である事は疑い様もない。 「考え様によっては中国も損したハズ」などというのは単なる言い訳、 逃避的思考に過ぎない。 豊臣も片桐も同じ理屈で現実逃避し、無責任と不覚悟を露呈して亡国の憂き目にあった。 いいかげん目覚めよ!  この馬鹿ども!」

「残る手はいよいよ「共産党政府を相手にせず!」 か。 いつか来た道でつね。」
(筆者注:もちろん「国民党政府は相手にせず」という1938年の近衛内閣の声明をもじったもの。 2チャンネルはなかなか学がある。) 

「■中国の兵法書「六韜(りくとう)」
 交渉の為に隣国から使者が来て、もしその者が有能ならば何一つ与えず返せ。 交渉の為に隣国から使者が来て、もしその者が無能ならば大いに与え、歓待せよ。 そうすれば、隣国では無能な者が重用され、有能な者が失脚する。 そしてやがては滅ぶ。」

「自分たちで首脳会談に過大な意味付けしたせいで 、キャンセルされて窮地に追い込まれるなんて、バカすぎるだろ。」

「だいたい首脳同士が会談すると言ったって、事前に何を話すか、事務方が整えているはずだ。 それ無しに会うのは単なるパフォーマンスでしかない。 今特にそんなパフォーマンスは必要ないのが支那。  パフォーマンスが欲しいのがよれよれの菅政権。 最初から勝負はあっている。 話にならない。」

「二十歳前に左翼に目覚めない者は情熱が足りない。 二十歳過ぎても左翼であり続けるのは知能が足りない。」(筆者注、2チャンネルは実にいいこと言う。)

「・左翼上がりの閣僚1人なら大丈夫だろうと思っていたら、
  同じような思想の閣僚を7人も引き入れた。
・発足から一ヶ月で選挙で大敗し、幹事長がただの豚になった。
・戦国長官の答弁がぐにゃぐにゃしてたので、
 よく聞いてみると責任転嫁と恫喝しかしていなかった。
・無策外交で中国に土下座して媚びた。
 というか進んで土下座した後からさらに中国に媚びた。
・海保の船が中国に襲撃され、中国にも「日本の与党にも」見捨てられた 。
・閣僚の3分の1が左翼活動経験者。
 しかも土下座外交ほど進歩的だという団塊思考から「重鎮ほど危ない」
・「そんな険悪なわけがない」といって外交に行った菅首相が、
 5分後ずたぼろに振られて戻ってきた。
・「こちらから土下座すれば大丈夫と」と、手ぶらで外交した民主党の議員が、
 中国にぼろくそに扱われ茫然自失。 「分からない」とつぶやいた。
・民主党政権下では国が滅ぶ確率が150%。
 150%とは、一度滅びて出来た傀儡政権が粛清される確率が50%の意味 。

 どれもこれも実にいいこと言っている。 補足の必要がない。 つねづね2チャンネルを蛇蝎のごとく忌み嫌っている方々。 食わず嫌いはやめて一度覗いてみて下され。 面白いから。   

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