2010年5月7日: 「だめだこれ!」 T.G. ![]() (まあ面白いからご覧になって下され。 著作権で映像が取り消されるといかんので、ついでに書き起こしも付けておきます。 インターネットって、便利なものだね!) 勝間和代氏は経済評論家で、今をときめく勝ち組女性の代表、マスコミの寵児である。 著書もいろいろあるらしいが、読んだことはない。 時たまテレビ番組で見かけるが、自分の主張を早口でまくし立てるだけで、相手の言うことに耳を貸さない。 これでよくインタビュアーが務まるものだ。 発想や語り口が、社民党党首の福島瑞穂氏や必殺仕分け人蓮鳳氏に似ている。 2度離婚していると言うが、元旦那はさぞたまらなかっただろう。 こういう女性とは間違っても結婚したくない。 本業の経済評論に関しても、エキセントリックに煽るだけで、言っていることが今ひとつぴんとこない。 どうしてこんな女性が勝ち組として現代女性の鏡みたいにマスコミが持て囃すのか、よく分からない。 ![]() テレビ討論は、「インターネット掲示板の匿名性」と、「若者の起業」の二つのテーマで話し合われた。 番組としては「若者の起業」が主題だったらしいが、この勝ち気で自信満々な女性評論家が、この機会に匿名投稿で悪名高い2ちゃんねるをとっちめてやろうと、冒頭で話を振ったので議論になったらしい。 ところがまるで勝負にならない。 勝間氏が2ちゃんねるの匿名性をあれこれ非難攻撃するのに対し、ひろゆき氏が冷静に理路整然と論駁する。 もう子供と大人の論争で、相手にならない。 言い負かさされると勝間氏は話をそらし、別のことを言い出す。 この点でも、よく知られている福島瑞穂氏の迷言とそっくりだ。 そのたびにひろゆき氏が的確に論駁する。 もうコーナーに追いつめられてぼこぼこにされている感じである。 女性の旗手、マスコミの寵児が形無し、認識不足、底の浅さが露呈した。 方や悪名高い、フリーターの権化のように思われているひろゆき氏が、実に客観的で現実的な論理展開する、冷静沈着な人物であることに驚いた。 人は見かけによらぬものだ。 問題の「だめだこれ!」の下りはこうだ。 (ネットの匿名性是か非かの議論の途中で…) 勝: いや、リアルの話に対してインターネットがシャゾウ(写像?)であるということに、 何故ですね・・・ ひ: シャゾウ? 何ですかシャゾウって? 勝: だめだこれ(笑)。 ひ: ああ、すいません。なんか、言葉知らなくて。 ひ: なんか、あのよく分からない、例えばシャゾウって言葉の意味僕知らないんですけど、 一般的にもそんなに常識的な言葉じゃないですよね。 それを持ち出してダメだこりゃって言われても、確かに僕ボキャブラリ少ないかもしれない けど、それをなんか呼んだ人に対して失礼じゃないですか? ![]() おそらく勝間女史は、「インターネット空間はリアル世界の投影」とでも言うつもりで写像(Mapping)などという、ことさら難しい数学用語を持ち出したのだろう。 この難解な概念用語の意味するところは、普通の知識人には理解できない。 自分のように大学で数学を専攻したものしか分からない。 畑違いの彼女が意味を正しく理解しているとは思えない。 浅はかな知ったかぶりである。 そこをひろゆき氏に突かれたわけだ。 したたかなひろゆき氏は、“シャゾウ=写像”と分かっていて揚げ足を取っているに違いない。 さっそく問題の2ちゃんねるでからかわれている。 「ネットは現実の写像って言葉自体、誤用というか意味不明だからな。 テキトーに難しい言葉で煙にまいて誤魔化そうという意図が見えたから わざと「写像って何すか?」って分からないふりして突っ込んだんだよ。 ひろゆきのほうが一枚も二枚も上手。 答えられないから「だめだこれw」と相手をバカにして逃げるしかなかった。 馬鹿が馬鹿を誤魔化そうとしても馬鹿だから誤魔化せずに馬鹿の上塗りってとこだなw」 「渾身のストレートのたびにカウンター食らって顔の形変わってんのに、 凄い笑みを浮かべるオバハンってスゲーな。 いやもともとああいう顔なのか 」 本題の「若者の起業」部分はもっと痛快である。 日本の若者の起業の少なさをことさら問題視する勝間氏に対し、ひろゆき氏が同じように常識的、かつ冷静的確に反論する。 それに対し勝間女史は意味のある指摘や反駁が出来ない。 論理が支離滅裂になってきて、今にも泣き出しそうになる。 この誇り高い女性は、普段下手に見ている男性からこれほど完膚無きまでに叩きのめされたことがないのだろう。 たとえばこうだ。 勝:若者の起業が少ない。⇒ひ:なぜ起業しなければいけないのか。 したい奴だけすればいい。 勝:規制が多すぎる。⇒ひ:起業に年齢の規制などありませんよ。 勝:日本にエンジェルやVCが少ないのが問題だ。⇒ひ:若者だけに少ないわけではない。 中小企業は皆同じだ。 勝:起業には少なくとも1000万要る。⇒ひ:1000万持っている奴はもはや若者ではない。 勝:起業しなくていいというのか?⇒ひ:したくない奴に無理にさせる必要はない。 会社に雇われて、ノウハウや人脈を得てからでも遅くはない。 勝:日本の企業家はソフトバンクの孫さんぐらいしかいない。 ⇒ひ:孫さんが優秀なだけで、彼との比較は意味がない。 勝:年寄りに使われていればいいのか?⇒ひ:そうしたい奴はそうすればいいということ。 勝:大企業は大量生産できるからマージンも大きいので有利だ。⇒ひ:そんなことは当たり前だ。 このやりとりを聞いていると、日本のマスコミに登場する評論家と称する連中が、浅薄な知識しかなく、固定観念にとらわれ、自由な発想が出来ず、思いつきでものを言う生き物であることががよく分かる。 おそらく机上の評論はしても、実際に起業や経営などしたことなどないからだろう。 もっともらしいことを言っても、所詮畳の上の水練なのだ。 この種の、地に足が着かない低次元な評論家を、あたかも日本のオピニオンリーダーがごとくに扱うテレビ、新聞は、日本社会を大いにミスリードしている。 経済のみならず、政治分野も然り。 マスコミに誘導された世論調査などいい加減なものだと、苦し紛れにほざいた小沢一郎の気持ちが分からないでもない。 |