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果てしなく続くかに思われた猛暑も台風の後一段落して、朝夕ほんの少し過ごしやすくなりました(^_^)v 約二ヶ月ぶりにベランダの植木の手入れをしました!例年とは違う異常な暑さのせいで、フランネル・フラワーをはじめ、ミニバラなども枯れてしまいました。覆い茂った枝や暑さ焼けした葉っぱなどを、たくさん刈り込んで、少しは風通しが良くなりました。

ヘルマン・ヘッセの「庭仕事の愉しみ」という本をご存じでしょうか?

ヘッセと言えばまず「車輪の下」ですが、高校生の頃読んだはずなのに全く覚えていません(>_<) でもこの「庭仕事の愉しみ」は、園芸好きにはたまらない魅力的な本です。眠れぬ夜など、どこを開いてもヘッセが庭から学んだ自然や人生の心理を、じっくりと味わう事ができます。

またヘッセ自筆の水彩画が優しく、可愛らしく、気分を明るく落ち着かせてくれます。

ヘッセは、美しく咲いた花が枯れるまでの変化を、細やかな愛情を持って観察します。特に百日草の花の枯れ行く変化を熱愛していて、「花瓶の中でゆっくりと色あせて枯れてゆく百日草を見ていると、私はひとつの死の舞踏を、無常との半ば悲しい、半ば甘美な合意を体験するのです。まさにこの上なくはかないものが最も美しく、死んでゆくことさえこんなに美しく、こんなに華麗で、こんなに愛すべきものだということがあるからです。・・」と記しています。そして枯れ行く色彩や形状の変化を美しい詩のような文章で著しています。

写真右は、我が家のベランダに咲く、暑さ焼けしたひよひよのバラです。

ヘッセの「庭仕事の愉しみ」

2010年9月11日土曜日

 
 
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