１月の東京フィル定期公演に賛助出演しました。２８日がオペラシティ、３１日がオーチャードホールの公演で、マエストロ、チョン・ミョンフン、モーツァルトピアノ協奏曲第２３番（ピアノ、キム・ソヌク）マーラー交響曲第１番「巨人」でした。この公演は、チョンさんの「スペシャル・アーティスティック・アドバイザー」としての最後の演奏会で、今後は「桂冠指揮者」として、東京フィルとのつながりを深めていくことになります。チョンさんとの９年間は、東京フィルの「音」にかかわる貴重な年月でした。チョンさんが就任して間もない頃、「音を深く掘り起こすように」という趣旨のもと、巨大なシャベルを私たちにプレゼントして下さいました！９年間で私たちが心の中から掘り起こした音は、まだまだチョンさんの望まれる音にはほど遠いと思いますが、今後も常に心して音楽に臨みたいと思います。

２８日の本番後、ささやかなパーティーが開かれ、チョンさんに感謝の気持ちを伝えました。私個人も直接お話することができ、握手していただきました！数年前にチョンさん主催の新年会で我がヴィオラセクションが行ったパフォーマンスが、よほど強烈な印象であったらしく、未だに「東フィルのヴィオラはすごい・・！」とおっしゃいます。なんと私たちは、普段手にしたことのない楽器を使って、「ボレロ」を演奏したのです。尺八、和太鼓、ピアニカ、サキソフォーン、ハーモニカ、おもちゃのピアノ・・・・因みに私はエレキギターです。

チョンさんは、私たち日本人に一番不足している「熱い心」を奮い立たせて下さいました。そしていつも「そんなにシャイにならず！」という言葉をたくさん頂きました。

チョンさん、ますますお元気で、本当に有り難うございました！