Kissimmee Air Museum, Florida, USA [September, 2003]

 Orlandoの学会に呼ばれて行きました。最終日はsessionが午前中だけなので、午後から次の目的地に移動してしまってもよかったのですが、9月11日に飛行機に乗る勇気がありませんでした。昔の上司とのdinnerまで、空白の時間を埋めるべく計画したのが、古い飛行機の修理を手がけているmuseumの訪問。情報源はいつものLonely planetです。
 この地図はmuseumのsiteから持ってきました。中央部右端がOrlando空港。街は地図上端の中央部にあります。Kissimmeeの街は、92をずっと南に下がったところで、Aで示されているのがmuseum。Kissimmee Gateway Airportの敷地の一部ということのようです。
 公共の交通機関がないので、学会会場からtaxiで行き、帰りはmuseumの売店の人に頼んでtaxiを呼んでもらいました。
 こんなところまで一人でのこのこ来る東洋人は珍しいらしく、皆さん親切でした。地図を取りに行った際、Web siteにVampire Jetのエンジンを展示しているとの記述を発見。この機体とMosquitoが出てくる"シェパード"は愛読書です。
 圧巻だったのは、修復中のB-17。まだエンジンが一つ完成していないし、いつ再飛行できるかわからないと説明を受けました。
その後、2004年の暮に見事に再飛行したとのnewsが入ってきて感動しました。
 格納庫そのものがmuseumになっています。ここでは、North American T-6 TEXANに乗せてくれる体験tourもありますが、$200かそこらだったので、遠慮しました。  ある程度人が集まったらguideがついて館内を歩き回る仕掛けです。説明してくれるというよりは、足の踏み場もないほど散らかっているので、事故が起きないように見張っているという感じでした。それでも、質問すれば何でも丁寧に教えてくれます。
 これはP-38の機体の一部。説明文を読まないと、一見しただけでは何だかさっぱりわかりません。  修理用部品の棚。
 プロペラ機でなくても、古い機体なら何でもということのようです。  確かにエンジンが一つ未装備です。資金が足りなくてなかなか修理が進まないと言っていました。一口乗らないかと打診も受けたのですが、金額が折り合わずに辞退しています。
 足りない部品や破損した部品は、ここで自前で加工するのだそうです。元の図面は手に入るのかとguideに質問したら、Washington D.C.のAir and space museumに頼めば、保管している図面をcopyしてくれると言っていました。"ああ、そこなら私も会員です"と言ったら、"さっきから、あれこれ質問してくるけれど、その筋の人間だったのか?"とすっかり誤解されてしまいました。  ここまでいろんな機体が入り交じっていると、見ているだけで混乱します。
 ほとんど部品状態の機体もあちこちに。  屋外展示。隣の空港と陸続きです。
 Taxiを待っている間に、通信機の展示を見学。こっちはrestoreしないのかと質問したら、専門外との返事でした。お手伝いできたかも知れないのですが...。  この数日後、わずかな時間とはいえ、自分で操縦桿を握る羽目になるとは、この時点では想像もしていませんでした。
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後日談 [May, 5th. 2022]
 Wikipediaによれば、 the Flying Tigers Warbird Restoration MuseumはHurricane Charleyの被害により2004年に閉館。2007年、新たにKissimmee Air Museumが開館。
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