Montparnasse, Paris [October, 2008]

航空博物館を出て、RERで市内へ。一日の後半はMontparnasse周辺を歩く予定です。高いところから夜景を撮りたいと思っていますが、日暮が遅いので、まだまだ時間をつぶさないといけません。
最初に向かったのは中世博物館。モローも影響を受けたと言われる15世紀のタペストリを見ようと、突然思い立ったもの。  GPSを持っていても、該当する区画の周囲をぐるぐる回るだけで、入り口が見つからず苦労しました。せめて看板でも立ててくれればいいのに。これはやっと中庭にたどり着いたところ。
突然首だけが並んでいて驚きます。フランス革命で破壊された王の像から回収し、ノートルダム大聖堂などに保管していたものをここに集めたものだとか。
ステンドグラスもいろいろ。 階段脇のタペストリ。
問題の"貴婦人と一角獣"タペストリ。6枚が円弧状に並んでいます。無理して色を補正していません。
何に反応したかというと、この支柱。腕が自重で外れるのを予防したのでしょうが、いささか露骨。
近くまで来たので、ノートルダム大聖堂の前まで行ってみました。左に写っている群衆が入場待ちの行列だとわかったので、入るのを諦めてU-turn。とにかく、Paris、どこに行っても人がたくさんいて、街角では地図を片手に道に迷っている人に次々出くわします。
モンパルナスに来た用事は、夜景の他にハスキルさんの墓参り。次の目的地のタワーがもう目の前です。
30分ほど行列して10EU払い、タワーの56階へ。Lonely planetには、Parisに似合わない醜悪な建物を設計したやつはギロチンに掛けるべきだとか、このタワーに行く意義は、醜い建物を見ないですむごく限られた場所だからと酷評されています。
展望階からガラス越しに撮影するための小道具を師匠の指示で用意して
きましたが、画角の自由度がどうにも確保できず、諦めて吹きさらしの屋上に出ました。日暮れ前の景色を屋上を一周しながら撮影。
屋上には物好きな観光客が強風にさらされつつ立っています。 やっと太陽が沈みました。風が強くてブレブレの写真を量産。これは、さらに道具に工夫をしてこないと無理です。
 屋上を一周する手すりがあるので、このパイプに万力状の道具でcameraをねじ着けてはどうかというのが今回の結論。
 華奢な三脚で撮影していたドイツ人にできばえを見せてもらいましたが、いずれ劣らぬブレブレ写真でした。"寒いからもう下に降りようよ"と家族が口々に言うのをかわしながらの撮影は、見ていて気の毒でした。

 こちらは、たまたまの休日に一人自由な時間を過ごしているわけで、誰からも文句は出ないつもりです。
 さて、お腹も空いたしhotelに戻ります。空港行きのRERは大きな荷物を持った乗客もいるので、時間帯によっては車内で立っているのも苦労する状態に。
 今回の経験で、楽なrouteを見いだしました。Montparnasseの鉄道の駅に隣接した地下鉄6号線でDenfert-Rochereauへ。ここで空港行きのRERに乗り換えます。乗客がたくさん乗り込んでくる駅より手前なので、座れる確率が高く、ここでダメでも北駅で降りる人の席を確保できることが多いです。
 路線図を素直に見ると、4号線で北駅に向かいたくなりますが、この地下鉄はタワーと駅の間が結構離れていて、東京駅で京葉線に乗り換えている気分になります。東京駅並みの群衆の中を動く歩道で移動するのは気疲れするので避けた方が無難。北駅も言うまでもなく大混雑ですから、この経路は賢明な選択肢ではありません。
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