電話でのお問い合わせはTEL.04-2926-1818
〒359-1105 埼玉県所沢市青葉台1264-13
スペ〜スを明るく朗らかにする “タケシ彫刻”
ワシオ・トシヒコ(美術評論家)
或る公募団体の外部審査員として東京都美術館へ赴いた折、ブル〜の鉢巻というか、タ〜バンふうなものを頭に巻き、いかにも制作現場から馳せ参じたばかりといった風体の笑顔の男と出会った。
彫刻家の小川猛志である。
もしも彼と出会わなければおそらく、友人としてその後、一緒にエキストラとして映画に出演したり、東日本大震災の沿岸地域を巡ったりすることなどなかったかもしれない。
そんな彼に突然、自分の作品を社会へ貸し出したいから協力してくれ、と頼まれた。先行き不透明な現状を何とかしたい、という思いの果てなのではなかろうか。
不思議、面白い、どうして。
これらの要素が揃わなければ、現代の芸術とは言えないというのが、私の持論。作品では常に、頭を刺激する知性と感覚の電磁波が通っていなければならない。それには色彩がカラフルで、形状もあたりまえでない方がベタ〜だろう。
“タケシ彫刻” は、こうした条件を全て満たしている。
姓は「小川」、名は「猛志」。表意イメ〜ジ的には、どこか相反するネ〜ミングだ。しかし、たとえ小さな川でも、志だけは常に猛くありたいと解釈できないこともない。
事実 “タケシ彫刻” は、芸術の大海を目指す猛き小川のような趣がある。きっとどんなスペ〜スも、明るく朗らかに一変させてくれるだろう。
多くの皆さんからのオファーに期待したい。