ナイフの研ぎは色々挑戦し、小刃の研ぎに限定して1500#、2000#、6000#砥石などを実施してきましたがいずれも研ぎ時間がかかる。水を使うなどがあり その取扱いに不便さを感じていました。今回は小刃の研ぎには限定しない研ぎ方で挑戦しました。 |
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スティックタイプ400#の金属布ヤスリと800#と1000#の耐水ペーパーヤスリをパレットナイフに貼りつけたヤスリ、 それにネリケシです。 |
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最初にナイフの鋭さを回復させるのに背にある先端部と峰の部分の段差なくすため高い峰を削り、先端部も 少しだけ削ります。先端部が甘くなった刃はこれでよく切れるようになります。背を削り回復させる方法は2回程度が限度と思っています。 |
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切れ味の落ちた刃は先端部が減っていて背を削るだけでは先端部の刃の厚みが増しているため新品の刃のような鋭さまで は回復しない。このため刃を整形(薄くする)する。刃には小刃があるがこれは無視して、ヤスリ面と刃が15度程度の角度で刃をこすりつけるように両面を整形する。 これにより食い込みの良い刃が付く。 |
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刃の整形により先端部に背側にバリが出るのでこれを800#のヤスリで落とす。 |
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整形のみの刃は切れないので1000#で切れ刃をつける。刃の角度は整形の角度より立てた角度でヤスリ面に刃を こすりつけるように両面を同じ回数で研いでいく。小刃を作るイメージで研ぐと鋭い刃が付く。研いだ刃は金属粉が付着しているのでテッシュ等で拭き取る。 忘れると作品が汚れるので留意する。そのあと試し切りをして良ければ完了とする。 |
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1000#で切れ刃をつけていますが今一つ切れ味に不満が残っていました。そこで3000#のダイヤモンド砥石で刃を整えます。 小刃の角度はメーカーに聞いてもノウハウのため教えてくれませんでしたが色々試した結果30度から50度未満ぐらいが適切なようです。管理人は45度を目途の角度 (実際は違うと思います)で研ぐことで切れ味の良い刃が確保できるようになりました。小刃は一般に30度ぐらいですがこれですとナイフが紙面に食い込んで進まなく なるので難儀していました。今回のダイヤモンドヤスリは水も不要で便利です。 |
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ヤスリ面は金属の粉が付着しているので衣服や作品を汚損する恐れがあるので時々ネリケシで掃除する。 |