ナイフの皮砥研ぎ

 ナイフの研ぎは色々挑戦し、ダイヤモンドヤスリ、焼成砥石、紙ヤスリなどを使用して試してきましたがいずれも研ぎ時間がかかる。水を使うなどがあり その取扱いに不便さを感じていました。今回は水も使わないで鋭く簡単に研げる方法です。

使用機材
---使用機材---

 合板8ミリ厚になめし皮を貼りつけ取っ手部分を握りやすくした皮砥全体と機械油いわゆる マシン油と言われるもの、それに青棒(実際は緑色です。)です。 なめし皮は皮製品を作ったあとのはぎれで十分ですので安価に作成できます。また、青棒は#3000程度の粒度のようです。 機械油はご家庭にあるミシン油や自転車オイルなどでよいようです。

ナイフの研ぎ
---ナイフの研ぎ---

 @最初に皮面にまんべんなくオイルを塗ります。A青棒を皮面にたっぷりと塗りつけます。 この時、オイルを広げるように塗ります。B皮面にナイフを力を入れずに押し付け、背の方向にやさしく引いて試し研ぎをして青棒の乗りが 少なく研ぎに時間がかかるようなら青棒を追加して塗ります。使いだしは青棒の乗りが少ないので何度か試してみます。 Cナイフは引き研ぎを原則に両面を研ぎます。逆の場合は皮面に刃が食い込み研げないことがあります。引き研ぎはナイフの刃角を意識して研ぎます。 D最後に刃を少し起こして刃を研いで刃をつけます。 これで完了です。力を入れずに、水を使わずに研げます。青棒は酸化クロムと言う物質でできていると聞きます。有害では無いようですが工業製品 ですので、拭き取りを入念に行うなどは必要です。 刃先の鋭さ回復はダイヤモンドヤスリなどで仕上げます。

#6000コンパウンド
---#6000コンパウンド---

 アメリカのバークリバー社製の研磨剤の白と呼ばれているストロップ用コンパウンドです。 番手は#6000相当だそうです。 自作した皮砥に少し力を入れてこすりコンパウンドを付着させ使用します。100均の青棒と比べると少し早く研げる気がします。また、べたつきが無く研ぎも快適です。 難点と言えば固いため力を入れてこすらないとコンパウンドが付着しないことです。



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