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対馬防備隊本部 海上自衛隊:対馬市美津島町竹敷
土地 19,516 m2:建物 1,862 m2


対馬防備隊本部

 1886年(明治19年)、対馬最大の浅茅湾の一角にある竹敷港に水雷施設部が設置され、海軍艦艇が出入りするようになった。日清戦争後はロシアに対する前進根拠地として重視され海軍要港施設が整備されたが大正時代に入って要港部は廃止された。日本海及び朝鮮海峡の制海権を確実にするため1934年(昭和9年)、上対馬町に豊砲台が造られた。また第二次世界大戦時代に厳原町の竜の崎に要塞砲台が設置された。

 1954年12月、美津島町竹敷に佐世保基地警防隊対馬連絡所が設置され、59年6月に佐世保防備隊所属となり60年3月に対馬基地分遣隊と改称した。
 また同じ60年3月には上対馬町大浦千ノ浜に海上自衛隊のレーダー基地が完成し、総監部直轄部隊として対馬監視隊が開設された。ここは豊砲台の発射指令所(観測所)のあったところである。63年3月には壱岐勝本町若宮島に壱岐監視隊が開設され、66年1月には権現山無線局、同11月には城岳無線局が竣工。 67年に対馬監視隊、壱岐監視隊がそれぞれ警備所に改称し、69年には下対馬警備所が新編となった。70年3月に対馬防備隊が新編となり、対馬基地分遣隊と3つの警備所が傘下に収められた。75年には上対馬ヘリポート・下対馬ヘリポートが竣工している。


対馬防備隊は港湾施設


防備隊のアンテナは厳原町権現山方面を向いている。