日本平和大会日誌(第1日目、国際シンポジウム)
○国際シンポジウム(名護・労働福祉センター)
6カ国10人の海外代表(過去最高の規模)、川田忠明さんコーデイネイターですすめられる。参加者130人。
第一テーマ、「報復戦争をやめさせ、テロ根絶と世界平和の実現を−平和運動の新たな共同の追求」
導入発言として、アメリカ、マレーシア、フイリピン、オーストラリア、日本の代表が行った。
その特徴は、(1)無差別テロは「決して正当化されない人道に対する犯罪」(マレーシア代表・マッコイさん)。(2)同時に米国の報復戦争は、テロを根絶できずにむしろ罪のない大量の市民を犠牲にしているということが共通して指摘された。
(3)テロ根絶のためには「テロリストを法にかけるための国際法の体制強化」(米国のモリスさん)など、国連中心に法と理性による解決が一致して強調された。
米軍基地が撤去されたフイリピンでは「米国がテロ報復戦争を利用して米軍への新たな兵站支援の取り決め調印をねらっている」ことが報告。
オーストラリアでは「米軍基地が報復戦争への諜報活動に使われている可能性がある」との指摘があった。
日本代表の佐藤さんは「政府が報復戦争参加のために法律をつくって戦後初めての戦時に軍事支援行動に踏みきった」と報告した。
また、各代表からは、テロと戦争をなくすための「国際的なネットワーク」を広げることの重要性も出された。
○レセプション
すべて名護民商の人たちの手作り料理という。大したものだ。渡久地前名護市長さんのあいさつはいつ聞いてもうまいと思う。「涙の北部、怒りの中部、安らぎの北部」ほんとうにそうだ。久しぶりの全国仲間との交流。平和の思いと日頃の苦労が共有でき、次への元気をもらえる。【山下千秋】
|