佐世保港監視・抗議行動速報54
佐世保原水協・佐世保市平和委員会

 11月26日(月)天気:曇り

06:55 弓張下、港中央には何も見えない。立神港内も変化はない。
前畑ゲート前、警備車2台。ジュラルミン盾をもった人が一人、もう一人は緊急に道路規制に使う円錐筒の位置をずらすなどの作業を行っていた。台船4隻もいつもの配置。
07:25 前畑岸壁監視ポイントにつく。
前畑岸壁前方に、海保大型巡視船PL120くにさきが接岸している。
07:25 倉島では第二列目の護衛艦から煙をあげている。立神では護衛艦ゆうだちか護衛艦あさぎりかどちらかが煙を出している。動く気配。
07:29 倉島から、海自支援船YT80が立神へ向かう。
07:36 倉島から、海自支援船YT69が立神へ。
07:37 倉島から、海自支援船YT58が立神へ。
07:38 倉島から、倉島地方隊護衛艦へYT78が。
07:39 倉島から、倉島地方隊護衛艦へYT84が。
07:40 何らかの艦船出港があるのは確実。しかし定時定点の街頭宣伝のために監視終了。

午前7時40分時点の佐世保港にいる艦船の配置状況
港中央付近  
赤崎岸壁  
立神港区 強襲揚陸艦エセックス、揚陸艦ジャーマンタウン、揚陸艦フォートマクヘンリー、揚陸艦ジュノー、掃海艦ガーディアン、掃海艦パトリオット
海自立神桟橋 イージス艦こんごう(173)、護衛艦あさぎり(151)、護衛艦さわかぜ(170)、護衛艦やまぎり(152)、護衛艦ゆうだち(103)、補給艦さがみ(421)
倉島岸壁 護衛艦おおよど(231)、護衛艦せんだい(232)、護衛艦とね(234)、護衛艦あさゆき(132)、護衛艦はるゆき(128)、輸送艇1号(2001)

抗議行動
7時55分、定時定点街頭宣伝(市役所前)
18時15分、街頭宣伝。参戦阻止ビラN0.21配布。

感想
ひとつの節目を迎えた。総括と次の進め方をどうするのか。外に向かっての宣伝・対話。同時に本腰入れた仲間つくり。【山下千秋】

日本参戦を阻止するキャンペーンNo.21
派兵命令を撤回せよ
ついに、戦後初の戦時派遣が強行される!

 とうとう、戦後初の戦時派遣のため、佐世保からは護衛艦「さわぎり」(3550トン、約200人乗り組み)が、25日午後3時インド洋にむけて出港していきました。

自衛隊が普通の国の軍隊に変質した
 このことについて、前田哲男さん(東京国際大教授)は「自衛隊は戦時に戦闘地域近くに派遣され、”普通の国”の軍隊に変質した。憲法に基づくこれまでの自衛隊運用の解釈と国民合意をねじ曲げた格好だ」(26日付、長崎新聞)と批判されています。

佐世保市民もまた、多くの批判の声
 また同新聞ではたくさんの佐世保市民の声を紹介しています。「出港したことで佐世保がテロの標的にならないように祈る」(主婦)、「テロ方成立過程については疑問が残る。乗組員家族の心境を思うと、市民としてつらい」(会社員)「テロ撲滅が目的とはいえ、戦争参加には変わりなく平和憲法に抵触する。自分の家族が派遣されたらと思うと胸が痛む」(販売員)、「今回の派遣は次への地ならしに思える。テロ根絶への協力は不可欠だが、意見のおそれがあるまま、派遣するのは問題」(無職)、「自分が自衛隊員だったらつらいと思うし、なかなか踏ん切りがつかないと思う。軍事的な国際貢献はしてほしくないし、すべきでない」(高校生)などです。

市民的議論をおこそうではありませんか
 このまま、日本が「再び戦争する国」へつきすすんで言って良いのでしょうか。是非、今の段階で市民的議論をおこしていくことが必要なのではないでしょうか。