佐世保港監視・抗議行動速報37
佐世保原水協・佐世保市平和委員会

 11月9日(金)天気:薄曇り

  岸壁はかなり混雑するだろうと思い、5時50分には前畑に向かった。港インターすぐには県警の大がかりな警備体制がとられている。干尽埠頭には赤いランプがいくつも回転させている。相当数の警備車が配置されている模様。後でわかったが、右翼の大型街宣車が4、5台が封じ込められていた。抗議活動のために基本的には監視活動はできなかった。しかし、抗議集会を行った場所がいつもの監視ポイント近くであったため、出港する艦船の動きは確認できた。
04:30 海自立神桟橋艦船から白い煙が立ち上がる。(後刻マスコミ情報)
06:52 護衛艦きりさめ(104)が桟橋を離れる。「出港ラッパ」が鳴り響く。
06:58 海自支援船によって護衛艦きりさめが転回を始める。
06:59 護衛艦きりさめが出航。いっせいにシュプレヒコールが上がる。
07:03 第二護衛隊群旗艦の護衛艦くらま(144)が離岸。
07:11 出航する護衛艦くらま(144)にシュプレヒコール。
07:16 補給艦はまな(424)が離岸。
07:22 海自支援船によって補給艦はまなが転回を始める。
07:24 補給艦はまなから煙があがる。
07:25 補給艦はまなが出航。

午前8時00分時点の佐世保港にいる艦船の配置状況
港中央付近 警備のための巡視艇など
赤崎岸壁  
立神港区 掃海艦パトリオット、掃海艦ガーディアン、ホテル船
海自立神桟橋 護衛艦さわぎり(157)、イージス艦こんごう(173)、護衛艦やまぎり(152)
倉島岸壁 支援船YASなど2隻

感想
 戦後歴史のまぎれもない大転換点だ。とうとうここまで許してしまったのか、という思い。ほんとうに悔しい。

抗議行動 
 海には2隻の抗議船をヘルメット・マスク姿の集団が出している。激しく動くこれらの船を数隻もの巡視艇が追い回す。報道陣の多さ。持ち込んでいる器財も目立った。早くもヘルメット・マスク姿の集団が鳴り始めている。これに対する県警機動隊が回りを固めている。地区労・社民の皆さんも場所をおさえている。いつもとは全然空気がちがう。騒然とした雰囲気だ。
 佐世保原水協・平和委員会の集会には30数名が参加。出航する護衛艦にシュプレヒコールを上げた。
 午後12時15分から13時まで、京町アーケードでの街頭宣伝。「自分の息子は(インド洋へ)出ていった。小泉さんの息子をだせばよい」と語って署名にサインしてくれたお母さんがいたそうです。どんなに権力者たちがごまかそうと道理がなかったら破綻は必至です。【山下千秋】

日本参戦を阻止するキャンペーンNo.9
戦争する国ノー、すすむべきは平和の道
今朝(9日)、自衛艦船がインド洋に出港

 今朝、戦争参加のために、佐世保から2隻の護衛艦と1隻の補給艦がインド洋にむけて出港しました。平和憲法をずたずたに引き裂く大暴挙です。日本政府による二つの歴史的犯罪です。
第一には、罪のないアフガン一般市民を殺傷する報復戦争に加担することです。
空爆開始一ヶ月だった報復戦争の実態は悲惨なものです。飢餓に加え戦争恐怖の引き起こしたアフガン難民はただでさえ数百万人が生死の境にいるといわれています。テロ根絶には役立たず、こうした一般市民の犠牲者をふやすだけの報復戦争にどうして、日本が軍隊を差し向け米軍に協力することが許されるでしょうか。

戦争の道は、民主主義も暮らしも破壊する道
 第二には、日本が再び戦争する国の第一歩に踏み込んだことです。
 戦後日本は参戦せず、一人の戦争犠牲者を内外につくってこなかった世界に誇る歴史をつくってきました。こんな国が世界で増えてこそ、テロの根絶や世界平和実現の道でした。その力こそ平和憲法でした。その憲法をずたずたにして、戦争への道に突き進もうというのです。戦争の道は、民主主義をおさえないとすすめません。戦争の道は巨額な戦費をともないます。国民の暮らしがいっそう圧迫される道です。この進路を拒否しているのが現憲法です。
 報復戦争参加を中止せよ、今こそ平和憲法守れの大きな世論をつくろうではありませんか。