ホーム自衛隊基地
下対馬警備所 海上自衛隊:対馬市厳原町安神・久田道
土地 136,976 m2:建物 6,661 m2


厳原町安神竜ノ崎にある下対馬警備所

 厳原から県道を南へ8kmほど行き、細い林道を降りていくと安神(あがみ)地区へ出る。途中から右手の岬の突端の竜ノ崎に通信塔と白い建物が見えてくる。ここは第二次世界大戦中に要塞砲台が築かれた場所で、1969年3月に佐世保地方総監部直轄部隊として下対馬警備所が設置された。翌70年3月には対馬防備隊が新編となり、その傘下に組み込まれた。分庁舎が厳原町久田道にある。
 壱岐警備所と連携して対馬海峡を通過する水上艦船と潜水艦をレーダーとソナーで監視しているといわれている。
 安神海水浴場から見ると、通信塔の2つのパラボラアンテナと向き合う形となる。これは権現山中継所の方向で、残りのパラボラはちょうど右手方向を向き、これは碇隈山、豆酘(つつ)尾崎山の方角であり、それぞれ無線中継所がある。

   


下対馬警備所のヘリポート、遠くに警備所が見える

 ふたたび県道に戻り、豆酘方面へ南下すると、自衛隊入り口という小さな立て札が見えてくる。左手に降りて山沿いの道を進むと下対馬警備所のヘリポート入口がある。樹木のトンネルのような道を100mほどいくと視界が開け、ヘリポートが現れる(75年竣工、面積13,000m2)。
 ヘリポート入口へ戻り、さらに進むと警備所の体育館・宿舎と思われる建物が見えてくる。テニスコートもある。有刺鉄線の柵で囲まれ、「警備犬がいるので近づくな」の警告板がある。これから先へは進めない。警備所はまだ2kmほど向こうだ。


体育館・宿舎と見られる建物


 上2つのアンテナは権現山中継所を向き、右のアンテナは碇隈山、豆酘崎の無線中継所の方向を向いている