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大軍拡反対の声を全国に広げよう

日本平和大会 in 鹿児島

 11月11〜12日、4年ぶりのリアル参加となった日本平和大会が鹿児島市で開催されました。現地で900人が参加し、全国300か所でオンライン視聴されました。長崎県からは13名が参加しました。

 大会初日は開会集会と8つの「学びと交流のつどい」、2日目は国際シンポと8つ分科会、屋外での閉会集会とパレードが行われました。

 以下、開会集会の様子を紹介します。海外からは韓国、ウクライナ、ベルギーから連帯のあいさつがありました。ウクライナのニーナ・ポタルスカさんの語った「祖父の口癖だった『戦争さえなければいいさ』の意味が、戦争になって初めてわかった。これ以上の悲劇はない。戦争を生き延びた子どもたちは一生その傷を背負っていく」という言葉が胸を打ちました。

 小学校6年生で鹿児島市の空襲にあった中精一さんは、「目の前1メートル足らずのところに銃弾が何発も飛んできて土煙をあげる恐ろしさは体験したものでなければわからない。戦後、親しくなった外国の友人は父親を知らないという。欧州戦線で亡くなったからだ。戦争は勝っても負けても犠牲を伴うものだ」と語りました。

 文化企画は熊本県山都町の家族劇団「天然木」のミュージカル。「天然木」は市民運動で出会った人々の言葉を基に、平和や社会問題について舞台で訴えています。今回、貫かれていたテーマは「私は私にできることを」だと感じました。日本国憲法9条1項をモチーフにした歌を披露し、「戦争の入り口に立っている今、その道を歩まないように、戦争は嫌だと一人一人が隣の人と話し、いっしょに頑張ろう」と呼びかけました。

 沖縄・九州のたたかいの交流では、各県代表団が横断幕を持って登壇し、基地強化の実態とたたかいについて報告しました。

 名護平和委員会の上野郁子さんは「住民の命と暮らしに責任を持たない市町村長のところから平和は切り崩されている。岸田政権を倒すためには、地方の政治から変えなければならない。政治を変えるだけの力をつけ、平和への道を切り開いていこう」と呼びかけました。
 長崎県は佐世保市議の小田徳顕さんが水陸機動団の増強の実態を報告。「1950年に圧倒的多数の市民が賛同した『平和宣言』に今こそ立ち戻リ、基地の街佐世保から大軍拡反対の声をあげていきたい」と決意を述べました。

(2023年11月15日)