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築城・新田原基地の米軍基地化許すな

第6回オンライン九州連鎖学習会

 10月27日、平和大会に向けた第6回九州連鎖学習会が開かれ、約50人が参加しました。徳永克子さん(福岡県京築平和委員会事務局長)と佐川嘉正さん(宮崎県さいとこゆ平和委員会事務局長)がそれぞれ築城基地と新田原基地の強化の現状とたたかいについて報告しました。

◎築城基地の米軍基地化、強靭化とのたたかい
 2006年、緊急時に普天間基地の機能を代替するため築城基地と新田原基地の整備が日米間で合意された。18年に戦闘機12機、輸送機1機、軍人200人程を受け入れる米軍施設整備計画が発表された。滑走路を2400メートルから2700メートルに延長すると同時にC-5輸送機が利用できるように厚く強化する。他に庁舎、弾薬庫、燃料タンク、倉庫、宿舎がつくられ、滑走路の延長以外は22年度末で完成した。歳出ベースで208億円余りが投入された。米軍施設は自衛隊施設がある間隙に建設され、両者の区域が不明瞭で一体化した感がある。

 自衛隊司令部の地下化や電磁パルス対策、分散パッドの工事が始まっている。今年7月、米軍の演習ノーザンエッジの一環として築城基地で共同演習が行われ、基地内の緊急用米軍施設が使われた。弾薬庫使用の有無さえも運用にかかることとして公表しない。米軍がいつでも勝手に来て中身は説明しない事態になる。

 米軍基地化への危惧から19年6月に福岡県総がかり実行委員会などが「築城基地の米軍基地化を許さない福岡県集会」を築上町で開催し1500人が集まった。この時の地元の実行委員会が運動の継続のために「築城基地の米軍基地化を許さない京築住民会議」を結成した。様々な方々が参加し、その後の抗議行動や申し入れ活動を行っている。

◎新田原基地の米軍基地化、F35B戦闘機配備反対の運動
 07年7月に、米軍再編に係る新田原基地への訓練移転などに係る協定書が締結され、その年から訓練移転という名の共同訓練が開始された。10年~11年に88億円をかけた基地整備が行われ、輸送機C-5の運用を想定した滑走路のカサ上げを行った。このときに仮滑走路がつくられたが撤去はされなかった。200人が宿泊できる、食堂を含む隊舎も建設された。
 安保法制成立後は予告なしの共同訓練がしばしば行われている。新田原基地のF-15がグアムの爆撃機B-1Bを護衛する訓練のようにみえる。

 21年4月、読売新聞が新田原基地へのF-35B配備を報道した。当時の岸防衛大臣は「馬毛島で訓練するのに一番近い」と言っている。護衛艦「かが」への離発着もしやすい。受け入れのための工事が進められている。仮滑走路を使用できるよう整備する計画も始まっている。

 司令部の地下化に23年度予算として14億円が計上された。今年7月にはフランス軍の戦闘機との共同訓練も初めて行われた。
 抗議行動は「憲法と平和を守る宮崎県連絡会」を中心に行われている。

(2023年10月28日)