7月26・27日、海自大村航空基地と佐世保の陸自相浦駐屯地で、水陸機動団の輸送を担う陸自のV-22オスプレイの訓練が初めて行われました。佐世保平和委員会は市への訓練中止を求める要請を行い、大村では会員が監視行動に取り組みました。
25日の朝、2機のV-22オスプレイが木更津駐屯地を出発し、午前11時半頃に給油目的で徳島空港(海自徳島航空基地との共有空港)に着陸しました。徳島県平和委員会は9時から抗議の監視行動を行いました。オスプレイの航続距離を考えれば本来給油は必要なく、徳島空港は九州での訓練のための中継拠点だと思われます。
徳島を午後1時過ぎに飛び立った2機は午後2時半頃に陸自高遊原分屯地(熊本空港と滑走路を共有)に着陸(訓練)をしました。
26日午前8時半頃、熊本を離陸した2機のうち1機(JG-1708)は午前9時前に大村航空基地の滑走路に進入・着陸後すぐに離陸(離着陸訓練)し、相浦駐屯地へ。もう1機(JG-1705)は相浦駐屯地へ直行しています。午後からは、戦闘で負傷した隊員を輸送する訓練の様子を報道陣や地域住民らに公開しました。2機は整備施設のある大村航空基地には行かずに相浦駐屯地で「野営」したようで、より実戦に近い形での機動展開訓練を行ったと思われます。
翌27日は午前9時前に、今度は別の1機(JG- 1705)が航空基地で同様の訓練を行いました。
◎監視行動を行った東よね子さんのレポート
大村では市への中止要請ができなかったこともあり、乗り気の夫とオスプレイ・ウォッチングをすることにした。飛来は10時頃かとゆっくりしていると、熊本を8時半過ぎに離陸したと9時頃に連絡が入り、慌てて駆けつけるも機影はなし。目撃者によると、すごい騒音で、着陸したと思ったら数秒で飛び立ったとのこと。
夫と私は、離着陸訓練する自衛隊ヘリやいろんな種類のヘリが舞い降りる様を見ながら、夕方には大村に停泊するだろうという情報を頼りに粘った。離着陸の騒音とその様子を知りたくて結局19時まで10時間! が、飛来しなかった。
翌日は8時から滑走路横のフェンス沿いに陣取り、今か今かと待った。9時少し前、ついに姿を見せた! 何とも言えない厳めしい機体に嫌悪さえ感じる。近づくにつれ、大きな騒音と共に胃の腑を掴まれ揺さぶられるような低音振動に、思わず上腹部を抑え込んだ。100メートル以上離れた場所でも着陸時の風圧は、帽子が飛ばされそうになり、身体がよろける程だった。わずか10秒にも満たない離着陸で、騒音を上げながら佐世保方面へと飛び立った。
これから年数回の訓練が行われるという。大村市に対して市民の安全、安心、飛行時の安全対策の徹底など求めていきたい。
(2022年7月28日)