6月23日、三菱長崎造船所で「もがみ型護衛艦(FFM)」5番艦の命名・進水式があり、「やはぎ」と命名された。
FFMの建造は3番艦から第1ドックで行われているため、構造上、艦が滑り降りて着水することはできない。そのため予めドック内に海水が注入され、すでに艦は「進水」し、4か所からワイヤーで固定された状態で進水式が行われる。式はわずか10分余りで終了。
式から3時間半後、「やはぎ」はタグボートでドックから引き出され、ゆっくりと八軒家岸壁に接岸した。
引き続き同じ場所で6番艦が建造される。ドックの右奥にはすでに組み立てられた船尾部分が見える。1番艦「もがみ」は4月28日に就役した。3番艦「のしろ」は5月末から海上公試を開始した。4番艦「みくま」は艤装工事中。
FFMは従来の護衛艦の装備に加えて機雷の敷設・除去機能も合わせ持ち、年に2隻のペースで計22隻が建造され、「護衛艦・掃海艦艇部隊」を新たに編成する計画になっている。佐世保市がこの部隊の誘致に乗り出している。
(2022年6月24日)