4月28日、三菱長崎造船所で建造中だった護衛艦もがみ(3,900トン)が就役し、海上自衛隊に引き渡されました。多機能フリーゲート(FFM)の1番艦。配備先は護衛艦隊ではなく、「掃海隊群」で定係港は横須賀。従来の護衛艦の装備に加えて機雷戦の能力(機雷の敷設や除去、探索)なども合わせ持つ。約90人の乗員で運用し、3隻のFFMに対して4組の乗員を配置し、常に1組が陸上で休養できるようにするといいます。
計画では護衛艦を7隻増やして54隻体制にするためにFFMを計22隻建造することになっています。小型で古い護衛艦が退役し、従来の護衛艦は32隻体制(イージス艦2隻、「ヘリ空母」1隻、大型護衛艦5隻で構成する護衛隊が4部隊)となります。22隻のFFMは掃海艇と新たに「護衛艦・掃海艦艇部隊」を編成します。その部隊の誘致に佐世保市が乗り出しています。
三菱重工が船体建造を担い、その大半は長崎造船所での建造になるとみられています。現在、3・4番艦が艤装工事中、5番艦が船体建造中で6月に進水予定、6番艦が起工済みです。現在、10番艦までの予算がついています。
(2022年4月30日)