12月10日、三菱長崎造船所で「もがみ型」護衛艦(FFM)の4番艦の命名・進水式が行われ「みくま」と名付けられた。3番艦の「のしろ」と同様、第1ドックで建造されたため、すでに「進水」した状態での進水式となった。今後、内装や武器取り付けなどの艤装工事が施され、23年3月に就役予定。なお5番艦の建造は22年1月から開始される。
FFMは従来から護衛艦が担っている警戒監視、警備の任務に加えて、機雷の処理も可能とする多目的艦。「増大する平時の警戒監視への対応、有事においてはイージス艦や他の護衛艦が実施する、高烈度の海上作戦をはじめとする各種任務を補完する」ことを想定している」(岸防衛大臣)という。FFMは22隻を建造するとみられ、完了時点で全護衛艦の4割を占めることになる。
次年度の概算要求に9・10番の建造費1,112億円が計上された。装備品等の製造等に要する初度費28億円も挙げられているので機能強化が図られるものとみられる。
(2021年12月11日)