米海軍佐世保基地には12月6日、1日のドック型輸送揚陸艦ニューオリンズの配備に続き強襲揚陸艦アメリカが配備されました。これに抗議して7日、佐世保平和委員会と長崎県平和委員会は集会を開き49人が参加しました。
佐世保平和委員会会長の弦巻信幸さんが「2隻の揚陸艦が配備されたが今後も新たな艦艇の増強が続くと見られる。水陸機動団が誕生し、米軍と行動を一緒にするようになるなど危険な兆候だ。反対の声を大きく上げていこう」と主催者あいさつ。
新日本婦人の会佐世保支部の真如詠子さんは、手づくりのオスプレイの模型を手にしながら「米軍は好き勝手にステルス戦闘機やオスプレイ、LCACを海外に展開できる。米国の覇権主義のために佐世保の基地が増強されたらますます平和の街から遠ざかっていく。佐世保市長は米艦の増強を歓迎する一方でヒバクシャ国際署名は拒否を続けている。あきらめず声を上げていこう」と呼びかけました。
ながさき平和委員会の冨塚明さんは、強襲揚陸艦アメリカは最初からF35Bを本格運用するために建造され、ニューオリンズもオスプレイ2機を展開するなど部隊の航空戦力が大幅に強化されると指摘。さらに自衛隊も水陸機動団を中心に海上自衛隊の輸送艦やヘリ空母とともにオスプレイやF35Bを展開できる態勢を整備中で、国内外で米軍との訓練をくり返している。佐世保が強襲揚陸艦グループの日米の拠点になろうとしていることを強調し、「この危険な動きを監視しながら市民に訴え、歯止めを掛ける行動を展開していこう」と訴えました。
参加者は「強襲揚陸艦アメリカの佐世保配備反対」「基地強化NO!」「憲法9条を守れ!」などと唱和し、一斉にプラカードを掲げました。
(2019年12月8日)