11月4日、佐世保市のアーケード街で自衛隊と米軍の合同武装パレードが2年ぶりに行われました。目的は11月1日の「自衛隊記念日にあわせ、佐世保自衛隊パレードを実施し、自衛隊に対する理解と信頼を深めるとともに、隊員の使命の自覚と志気の高揚並びに佐世保市民との交流を図る」と発表されています。
パレードでは海自佐世保音楽隊と佐世保教育隊の約100名、陸自水陸機動団の約200名、米軍佐世保基地の隊員約20人の計約320人が三ケ町・四ケ町の約300メートル区間を行進。
佐世保原水協や平和委員会は「子どもに銃を見せないで」「戦争する国にさせない」「9条守れ!」などのプラスターを掲げ、スタンディングで抗議の意思を示しました。銃を初めて見たという方は「動悸が速くなり、怖かった」と話していました。また、通りすがりの市民の方は、なぜ銃を持つ必要かあるのかと疑問を呈していました。
佐世保での自衛隊パレードは、市制100周年行事の一つという名目で、相浦駐屯地への西部方面普通科連隊の配備とともに2002年から始まりました。当初は武器を携行しませんでしたが、すぐに「自衛隊の真の姿を見てもらう」と実弾の入っていない小銃や拳銃を携行しての武装パレードに変質。13年まで相浦駐屯地の創立記念行事の一環として9月にほぼ毎年行われてきました(06年と13年は災害出動のために中止)。
14年からは6月に海上自衛隊との初の合同軍事パレードとして行われました。17年はさらに米軍基地の米兵が加わって先頭を行進するまでになりました。
18年は水陸機動団が発足したばかりで見送られました。そして今回はじめて「自衛隊記念日」をもちだしました。何が何でも自衛隊のパレードは続けるということなのでしょう。
(2019年11月5日)