福岡 | 71 | 長崎 | 55 | 奄美 | 35 | 名古屋 | 30 | 福島 | 20 |
仙台 | 18 | 南紀白浜 | 15 | 岡南 | 7 | 釧路 | 5 | 熊本 | 5 |
種子島 | 5 | 八尾 | 5 | 対馬 | 4 | 東京 | 2 | 那覇 | 2 |
大阪 | 1 | 高松 | 1 | 高知 | 1 | ||||
合計 | 282 |
2018年の米軍機の長崎空港利用数は55回(前年は48回)で福岡空港、奄美空港は3年連続でそれぞれ1位と3位。この3空港で約6割を占める傾向も変わっていません。事故やトラブルなどで報道された記事からピックアップします。
奄美空港へのオスプレイの緊急着陸は4回にも及んだ。
4月25日、岩国飛行場に向かっていた2機の米海兵隊の輸送機MV-22オスプレイのうち1機の警告灯が点灯したため、相次いで奄美空港に緊急着陸した。警告灯が点灯した機体は普天間飛行場に戻り、もう1機は岩国飛行場に着陸した。
6月4日、米空軍の特殊作戦機CV-22オスプレイ2機(10月に横田飛行場に配備予定)が横田から嘉手納飛行場に向かう途中、1機に飛行システムの警告が出たため、奄美空港に相次いで緊急着陸。奄美空港発着の国内線に遅れが出た。1機はすぐに離陸したが、トラブルのあった1機は1カ月もの間、駐機を続けた。エンジン交換などが行われた後、7月3日に3回のテスト飛行を繰り返し、翌4日に離陸して横田飛行場に向かった。
8月14日、MV-22オスプレイ1機が警告灯が点灯したため奄美空港に緊急着陸し、約2時間後に乗員1人を残したまま離陸した。約40分後、別の1機が奄美空港に降り立ち、残っていた乗員を乗せて飛び立った。民間機に最大25分の遅れが出た。10月25日にもMV-22オスプレイ1機が緊急着陸。乗員が降りて機体を外部から確認し、6分後に離陸した。
4月18日、普天間飛行場所属の米軍のUH-1多用途ヘリがともに飛行していたAH-1攻撃ヘリと熊本空港に緊急着陸した。2機は福岡空港と滑走路を共同使用する米軍板付飛行場から海自鹿屋基地(鹿児島県)に向かう途中でUH-1のオイルクーラーに不具合があり、警告灯が点灯した。着陸後は隣接する陸自高遊原分屯地に駐機して米軍が整備を続けていた。2機は23日になって離陸し、普天間飛行場に帰還した。
9月5日、普天間飛行場から飛び立ったUH-1多用途ヘリ1機が久米島空港に緊急着陸した。訓練中に警告灯が点灯したことによる予防着陸という。着陸から約1時間半後に離陸したが、民間機2機の運航に遅れが生じた。
※国土交通省の表では久米島空港は0となっている!
9月13日、訓練の一環で韓国に向かう予定だった普天間飛行場所属の2機の米軍大型輸送ヘリCH5-3Eが「天候不良で多くの燃料を消費した」として対馬空港へ緊急着陸した。翌14日の午後に岩国飛行場から米軍の空中給油機KC-130が飛来して2機に燃料を補給した。15日の午前11時頃に1機が離陸したが電気系統のトラブルと見られる警告により再着陸。午後2時頃に機体に問題がないことが確認されたとして2機とも離陸して韓国に向かった。
9月15日午後、今度は長崎空港に別のCH-53E(普天間飛行場所属)が1機、緊急着陸した。九州防衛局によると、米軍から16日午前に「通常の訓練中に警告灯が点灯したため予防着陸した」と連絡があったという。ヘリは安全点検を終えて同日午後0時25分頃に離陸した。
10月14日、南海トラフ地震などの大規模災害に備える防災訓練が和歌山県各地で行われ、米軍も日米共同統合防災訓練の一環として訓練に加わった。南紀白浜空港では空自小牧基地(愛知県)から輸送機で運ばれてきた水や食料を米海兵隊の輸送ヘリ2機に積み替え、徳島空港に輸送した(徳島空港は防衛省の管轄)。また10月30日、岩国飛行場から飛び立った米軍ヘリ3機が南紀白浜空港で給油のために着陸した。1機は機器の不備のためにすぐに離陸できなかった。
一方、12月7日に徳島空港にMV-22オスプレイが初めて着陸した。前日に高知県室戸沖で墜落事故を起こしたオスプレイ乗員の遺体を、岩国飛行場に搬送するためだったという。徳島空港は国土交通省の管轄ではないため、一覧表に記載はない。
関連資料:米軍の民関空使用状況
(2019年5月7日)