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護衛艦しらぬい就役

今後は「フリゲート艦」建造へ

 2月27日、三菱長崎造船所で建造中だった「護衛艦しらぬい」(排水量5100トン)が完成し、自衛隊への引き渡し式が行われた。防衛省や三菱の関係者などおよそ700人が出席する中、乗組員約220人(うち女性約20人)が軍艦マーチに合わせて行進しながら乗り込んだ。

 「しらぬい」はガスタービンとモーターによるハイブリッド推進方式を採用した、「あさひ型護衛艦」の2番艦で建造費は743億円。「あさひ型」には潜望鏡探知レーダーが導入されることになったが、「あさひ」には後日取り付けられるので、「しらぬい」が初めて搭載した護衛艦となった。配備先は第7護衛隊(青森県・大湊基地)。そのため「せとぎり」が第14護衛隊(地方隊;舞鶴)に転属となった。

 「あさひ型」は「しらぬい」の完成で終了となる。汎用艦(艦記号DD)の建造が2隻で打ち止めというのは初めてのこと。代わって19年度から掃海機能を備えた小型多機能護衛艦(3900トン)の建造が始まる。当面、23年度までに計14隻が計画されている。1・3・4番艦は長崎造船所での建造となる。諸外国では同規模の艦はフリゲート艦と称されるために、これらの艦種記号はFFMとなる。乗組員は約100人と、汎用艦の半分に。「31中期防」や「30防衛大綱」では、FFMと掃海艦艇から構成する水上艦艇部隊を新編するとしている。

(2019年2月28日)