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沖縄との連帯の思いを新たに

ジュゴンのタペストリーを辺野古に届けました

 戦前、戦後をとおして「沖縄」は日本という国にとって一体どういう存在なのか。琉球の時代から戦後、そして今の沖縄を少しでも学びたいという思いから、6月22日~ 24日の日程で長崎県労連の沖縄平和ツアーに参加させていただきました。

 現地では沖縄自治労連の稲福勉さんのガイドで米軍基地(海兵隊牧港補給基地キャンプキンザ―、普天間飛行場南側と佐真下ゲート、キャンプシュワブ、嘉手納飛行場)の見学や嘉数高台公園展望台、平和祈念公園、白梅の塔、首里城、不屈館などの戦跡を辿りました。

 ながさき平和委員会の運動「ジュゴンアクション」で市民の皆さんから集めたジュゴンの折り紙メッセージでつくったタペストリー2枚を辺野古のテント村で辺野古新基地建設反対で運動のリーダーをされている相馬由里さんに届けることができました。

 相馬さんの話の中で「例えば北海道とかでも高江のTシャツを着ている人を見かけると、沖縄のことを知ってもらえていると思うと勇気が出てとてもうれしい気持ちになるんです」という話や「海上保安庁と団体で向き合うと彼らは威圧的になるけど、個人として向き合うと、本当はいやだと思っているけどと同じ思いの人もいるんだなと感じることがある。こういう関係を大切にして運動を続けていきたい」という言葉が印象的でした。中々難しいことですが分断されないためにどうすべきかを学んだ気がしました。

 沖縄の街を車で移動する中で、立派な省庁や商業施設の建物、発展した街並みが目に付きましたが、これらは決して補助金などではなく基地の返還によって経済発展が遂げられていることも印象的でした。

 不屈館では、戦後の沖縄で瀬長亀次郎さんが沖縄と共に、沖縄のために、日本のために果たしてきた偉大な功績を学びました。その中でポツダム宣言に感動した亀次郎さんが、宣言の主旨である「基本的人権」「民主主義」「沖縄自治」を盾に沖縄人民党を立党したにも関わらず、宣言を発した米国自らが弾圧し続けたという理不尽極まりない米国の態度に強い憤りを覚えました。そしてその弾圧は今も、日本政府も一緒になって続いています。

 相次ぐ米軍機の墜落事故、米兵の犯罪、これ以上沖縄に負担をかけるべきではない、基地のない平和な沖縄を取り戻すために沖縄との連帯の思いを新たにできたとても有意義なツアーでした。過密なスケジュールでしたがまだまだ知りたいことが沢山あり、また行きたい、若い人たちにも是非行ってもらいたいと感じたツアーでした。

(2018年6月25日)