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日出生台から平和の風を吹かせよう

米海兵隊の実弾砲撃演習反対集会に200人

 1月28日、在沖縄米海兵隊が大分県の日出生台演習場で行う実弾砲撃演習(2月5日〜14日)に反対する集会が九重町で開かれ、約200人が参加しました。

 主催した「大分県各界連絡会」の安藤嘉洋・大分県労連議長は「沖縄と心一つになって、日出生台の自然を守り、静かな日出生台を取り戻そう」とあいさつしました。

 参議院議員の仁比聡平さんが情勢報告。沖縄と同質同量に限るとして始まったが、内容は拡大し、周辺に暮らす人々に深刻な影響被害を与え続けてきた。沖縄もむしろ負担は増すばかり。オスプレイは各地で事故を繰り返している。

 一方、日米軍事一体化のガイドラインが具体化される中で西日本が大きく変貌されようとしている。岩国基地は空母艦載機の移駐がまもなく完了し、極東最大の米航空基地となる。佐世保には日本版海兵隊の水陸機動団が配備され、その水陸両用車両の一部が大分に、オスプレイが佐賀に配備される。西海市のLCAC基地では協定違反の夜間訓練を強行している。

 もともと横暴極まる在日米軍が地元自治体との合意や確認事項を踏みにじり、なりふり構わず戦争に繋がる訓練を行い始めているのが今の事態。自分たちの故郷を世界に殴り込む戦争の出撃拠点にさせてはならない。共同の力で世論を大きく広げていこうと呼びかけました。

 ローカルネット大分・日出生台の浦田龍次さんは、「最近、米軍は説明をほとんどしなくなり、演習内容が分からなくなってきた。夜8時以降の訓練はやらないとした『覚書』が3年前にできたが、2回も破られた。そのつど県も抗議し、マスコミも大きく取り上げた結果、昨年は『確認書』に格上げされた。声を上げ、監視を続けることの意味はとても大きい」と述べました。

 地元で畜産業を営む衛藤洋次さんは「日出生台での運動が絶対沖縄につながっている。日出生台から風穴を空けてやりたい。日出生台に吹く風が自分にとって心地いい風になるまで訴え続けていきたい。」と決意を語りました。

 長崎、宮崎、福岡、熊本の参加者からそれぞれ連帯のあいさつがありました。

(2018年1月29日)