6月15日、安倍政権は、「共謀罪新設法案」の参院委員会採決を省略する「中間報告」による本会議で強行採決する暴挙に出ました。同日、憲法共同センターなど7団体主催で緊急抗議集会が開かれ約300人が怒りの声を上げました。
芝野由和さん(学者研究者の会)は、安倍内閣の国政私物化が進んでいると糾弾。「まるで前近代の王朝のような振るまい。国家公務員が安倍の召使いにさせられている。けっして自分の非を認めない安倍は裸の王様。内部からは誰もいさめない。国民はすでに王様を裸だと見抜いている。その力を今後のあらゆる選挙でダメ出しをしていく必要がある。ツケを払わせる番だ、おれたちが」。
森内実さん(長崎被災協)は「原爆・戦争の苦しみ、悲惨さを忘れることはできない。ウソ・ハッタリ、ごまかしの総理。次の選挙まで待てない。政権が続けば戦前の独裁政治になることは明々白々。総力を挙げて安倍政権を打倒しよう」と呼びかけました。
飯田彰吾さん(ママパパの会)は「きょうは起きたときから怒りの朝となった。。選んだ議員がおかしなことをするのならもう一度選び直そう。正義は勝つという。これは人類が長いたたかいの中で導き出してきたもの。残念ながら勝ちきれなかった正義もある。確実に勝つ正義は力のある正義だ。対峙する野党にはより踏み込んだ協議を進めてもらい安倍政権に確実に勝とう」と訴えました。
中川拓さん(弁護士)は通り行く人たちに呼びかけました。「例えばみなさんの家のまわりに原発が立てられようとしたときに監視されて反対運動ができなくなる。共謀罪は百害あって一利なしですよ。みなさんにとっても何の得にもならない。テロ対策のための条文は一つもない。単独犯は処罰できない。あるのは組織的犯罪集団が共謀したら処罰するというだけ。自由がどんどん脅かされていく。通信傍受と密告がなければ共謀の捜査はできないんですから」。
関口達夫さん(市民の会)は「これほど横暴で国民をバカにした政治は見たことがない。それをつくりだしているのは一強多弱の政治状況。騙しの政治を数に力で押し切っている」と指摘。「ただ騙される側、忘れる側にも問題はある。怒りの抗議を政府中枢に集中させよう。マスコミを激励して「安倍スキャンダル」の徹底追求を求めよう」と訴えました。
(2017年6月16日)