2月26日、在沖縄米海兵隊による実弾砲撃演習に反対する日出生台集会が大分県九重町の河川敷で開かれ、九州各地から約200人が参加しました。
「大分県各界連絡会」代表の遠入健夫さんは「年に8日間の米軍演習のために日出生台から住民が追い出され、部落が、コミュニティが破壊されている。米軍演習を阻止すると同時に、各地でのたたかいを交流し、九州は一つという気持ちでたたかいを前進させ、戦争する国づくりを止めよう」と訴えました。
真島省三衆院議員が情勢報告を行い、「戦争法制が実行段階に入った。米軍の演習計画を防衛省が正確に把握しておらず、米軍いいなりに訓練が拡大・強化されてきている。500人の自衛隊員が動員されているが、事実上の後方支援を行っている」と指摘しました。そして合意されていた地元説明会さえ拒否するなど支配者意識丸出しの姿勢を批判し、「移転訓練を円滑にするためと称して住民追い出しが進められている。平和なふるさとと米軍演習の拡大強化は絶対に両立できない。さらに大きく声を広げていこう」と呼びかけました。
「ローカルネット大分・日出生台」事務局長の浦田龍次さんは、「昨年初めて海兵隊指揮官が演習場外をジョギングする姿が目撃された。宮城県王城寺原の演習では集団で『ジョギング訓練』が強行されている。危険な『芽』には断固抗議し、摘み取っていきたい」と述べました。
また各県の代表から連帯のあいさつがあり、佐世保での水陸機動団=日本版海兵隊の設置、熊本での日米共同訓練の強化・第8機動師団への改編の動きや宮崎県新田原基地の戦闘・迎撃訓練基地への変貌などが報告されました。
今年で12回目となる米軍演習は2月27日から3月8日までの8日間にわたって行われます。参加する海兵隊員は150人、使用する155ミリりゅう弾砲は5門。また弾薬は2月24日、佐世保の前畑弾薬庫と針尾弾薬庫から計5台の民間大型トラックによって運び込まれました。
(2017年2月27日)