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強襲揚陸艦ワスプ 佐世保配備へ

強化される沖縄・岩国との殴り込み能力一体化

 10月20日、在日米海軍司令部(横須賀)は17年秋に、佐世保基地配備の強襲揚陸艦ボノム・リシャールを同ワスプに交代すると発表しました。今回の交代は平洋における米海軍の軍事力を高めるリバランス戦略の一環で、ボノム・リシャールはサンディエゴに配置転換され、近代化改修を受けることになっています。

 ワスプはボノム・リシャールやエセックスなどのタイプの強襲揚陸艦の1番艦で、最近の改修工事によって米海兵隊のSTOVL(短距離離陸垂直着陸)戦闘機であるF-35Bの運用が可能となっています。あわせて艦防御システム、レーダー、ミサイル、データ共有機能などの戦闘システムが強化されています。

 在日米軍司令部は10月13日、F-35Bの配備を日本政府に公式に通告しました。沖縄の第31海兵遠征部隊の支援のために17年に16機が海兵隊岩国航空基地に岩国基地配備されます。17年1月に10機、夏に6機が到着し、ワスプが配備される秋には、沖縄・佐世保・岩国の一体化がいっそう強化されることになります。

(2016年10月22日)