佐賀空港の展望デッキから、オスプレイ整備施設予定地を見る
10月26日、平和委員会の九州ブロック会議が佐賀市で開かれ、各県から17人が参加。半数は長崎県でした。
長崎勢は初めに中山重俊さん(佐賀県平和委員会事務局長)の案内で佐賀空港を視察しました。
会議では冒頭に千坂純さん(日本平和委員会事務局長)が、米軍と一体に自衛隊が海外で戦争する態勢づくりが九州全体ですすめられており、それに反対する運動を交流しようと会議の趣旨を述べました。この後、中山さんが佐賀空港のオスプレイ基地化に反対するたたかいを報告。さらに山下千秋さん(佐世保平和委員会)が、佐世保基地が日米の海外への出撃拠点として強化されている実態を詳しく報告しました。
この後、各県から情勢と活動を報告。【鹿児島】奄美で自衛隊警備部隊の配備と強襲上陸演習などがすすめられ、鹿屋に米空中給油機訓練移転が計画されている。【宮崎】新田原基地での日米共同訓練が過去最大規模で激しい爆音をまき散らし、平和委員会が戦闘に連日監視行動を行いまた多彩な学習運動の先頭に立っている。【熊本】大矢野原演習場でのオスプレイも参加する海兵隊との日米合同演習に反対する運動の先頭に立ち、11月21日に反対集会を行う。【大分】市内での低空飛行訓練が激化。諸団体にもよびかけ学習パンフで学習会を行っている。【福岡】基地活動交流会議を開き、各自が調査した内容を報告。年内に300人会員回復をめざす— など、各地の奮闘が交流されました。
(参加者の感想から)
「佐賀空港にオスプレイ配備」の問題をはじめ、九州全体が軍事基地化していくことの問題がよくわかりました。現地佐賀では「オスプレイ反対連絡会」をつくり、署名行動や防衛大臣の来佐に合わせた抗議行動、集会、学習会を行ってきたこと、沖縄の「保守も革新もない」という立場で出した「建白書」に学び、市・県議会へ「凍結を求める陳情書」を海苔養殖の漁業関係者から出していることなど・・・。防衛省の計画の中身は「年間290回、1日60回の離発着、高度300〜500m(時には150m)」という不安いっぱいの内容で、時期的にも今の行動がとても重要であると感じました。また「なんで佐賀なのか」という思いがありましたが、「九州全体が軍事基地」という佐世保からの報告で「なるほど」と思いました。(J)
佐賀空港の眼前には養殖のいかだが広がり、背後は広大な佐賀平野が広がります。防衛省がオスプレイ施設用に狙っているのは滑走路西側の干拓地約30 haで漁協関係者の所有です。「こんなステキな場所に殴り込みのオスプレイ基地をつくらせてはいけない」という思いを強くしました。(T)
色々ハプニングはありましたが、佐賀空港を実際に見たり説明を聞くことができたし、九州の米軍・自衛隊の基地強化がすすめられていることを改めて感じました。各県の興味深い取り組みなども聞けて、長崎でも今後の取り組みの参考にできたらいいな〜と思いました。(M)
(2014年10月27日)