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たたかいは「武力行使関連法」阻止へ

平和委員会総会で小泉親司さんが講演

 7月5日、ながさき平和委員会は2014年度定期総会を開きました。日本平和委員会全国理事の小泉親司さんが「集団的自衛権と日本の進路」と題して記念講演を行い、会場いっぱいの約65人が参加しました。

 小泉さんは個別的自衛権と集団的自衛権の言葉の意味の違いを説明し、「自分の国が攻められていないのに他国を攻めるのが集団的自衛権」と話しました。安倍首相は「日本が戦争に巻き込まれることはない」としていますが、他国が攻めれば巻き込まれる集団的自衛権の本質を語りました。

解釈改憲は矛盾を抱えている…閣議決定がクーデター的に行われた一方的なものであると指摘。「国民の民意も世論も関係ないという全権委任法時代のナチスと同じ仕組みになってきている」と話し、「しかし別の首相が別の解釈改憲ができる、その前例をつくってしまった」と指摘しました。「自衛隊がどう動くかという法律をつくらなければならなくなる」とのべ、「それらの法律をつぶしていく必要がある」と話しました。

集団的自衛権は本当に必要だったのか?…戦争をやらないというのが国連憲章の精神。集団的自衛権は武力行使の違法化に逆行するもの」と強調しました。安全保障の問題に関しては、軍事力ではなく、外交力で対処すべきと話し、平和解決の道を模索する必要性を語りました。

集団的自衛権は国の進路にかかわる問題…アフガン戦争、イラク戦争での若者の犠牲を話し、国防費が削減され続けているアメリカの代わりに日本の若者が戦場に行く危険性が高まっていることを指摘しました。

たたかいはこれから!…小泉さんは「集団的自衛権のウソを一つひとつ引き剥がして正当なまともな論理で向かっていってほしい。閣議決定の撤回を含めて、たたかいはこれからです」と呼びかけ、日本国憲法の先駆性を紹介し、9条は日本の宝であることを強調しました。

 当日は長崎新聞が最後まで取材をし、6日付にカラー写真入りで大きく報道されました。

 また、佐世保市平和委員会は翌6日に小泉さんを交えて佐世保基地調査と総会を開催。記念講演には22名が参加しました。

(2014年7月7日)