9月15日、陸上自衛隊相浦駐屯部隊が、ことしも佐世保市中心部の四ヶ町アーケードを武装行進しました。海自の佐世保音楽隊を先頭に、戦闘服姿で、小銃(実弾は装填していないということですが・・・)を担いだ約40名の梯団が3団、靴音を響かせて行進しました。自衛隊が戦争に乗りだす姿に市民を慣れさせ、そういう自衛隊を市民に認知させる目的だと云えます。陸自の西部方面普通科連隊がグァムなどで米軍と共同訓練をしている最中です。そのため、普通科連隊の梯団は1団だけで、あとの2団は、教育隊の隊員でした。
佐世保原水協と佐世保市平和委員会は、この日の午前11時から、行進が通る沿道の島瀬児童公園で、この危険な企みに対し抗議行動をおこないました。
「憲法9条を守れ 陸自の武装軍事パレード反対」の横断幕を前面に掲げ、約30人が参加しました。「武装行進絶対反対」などのゼッケンをつけた人も多く見られました。「自衛隊員のみなさんへ 米軍の身代わりにならないで」と訴えるプラカードもありました。
私たちの横では、佐世保地区労主催の抗議集会がおこなわれました。約120人(新聞発表)が参加しました。武装行進が通過するときには、両方の参加者が声をそろえて、「武装行進反対」などのシュプレヒコールを唱和しました。なお、集会を開いた公園は、地区労が借用していたものですが、その好意により、私たちも一部を使用させてもらいました。
佐世保での自衛隊の行進は、2002年に始められました。佐世保市制100周年行事の一つという名目でしたが、自衛隊は、「市民に自衛隊の真の姿を知ってもらう」という目的を前面に押しだして、翌年からは、戦闘服姿に小銃などを携行した「完全武装」で行進を行うようになりました。
「市民が憩う商店街に武装行進はふさわしくない」、「子どもに銃を見せるな」と平和団体などが中止の申入れをしても、自衛隊は聞き入れようとしません。
(2012年9月16日)