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米軍佐世保基地建設に1億円強

12年度の概算要求分が明らかに


西海市に建設中の新LCAC駐機場

 12月19日、佐世保の基地問題などを話し合う「佐世保問題現地連絡協議会」(九州防衛局、長崎県、佐世保市、海自佐世保総監部で構成)が開かれ、九州防衛局は12年度予算の概算要求に約1億500万円の佐世保基地関連経費を盛り込んだことを明らかにしました。内訳は以下のとおり。

 西海市に建設中の新LCAC駐機場は12年3月に完成予定です。しかし、米軍への引き渡しがいつになるのか、運用がいつから開始されるのか現時点で不明です。西海市のLCAC等基地対策調査特別委員会では、LCACの運用開始前に、2000年締結の協定書の「実態に合った内容への見直し」を求めていくという意見が上がっています。また地元住民の雇用確保が前提という声もあります。西海市議会は今年12月20日、基地政策を専門に推進する部署を設置するために西海市基地対策協議会条例を可決しました。

 米軍は前畑弾薬庫を返還する代わりに、その機能の針尾弾薬庫への移転統合・近代化と家族住宅300戸の建設を求めています。今回の概算要求では新たに整備する弾薬庫建設のためのボーリング調査費と、あたらに取得したハウステンボス駐車場跡地に米軍高層住宅などの配置や間取りの基本設計を策定するための調査費が盛り込まれました。


米軍に提供となったハウステンボス駐車場跡地。高層ビルは現在の米軍家族住宅のうちの2棟。

(2011年12月20日)