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前畑返還・針尾弾薬庫の大増強に

 1月17日、米軍への施設提供などを協議する日米合同委員会は、針尾弾薬庫の近代化と米軍家族住宅の不足解消を条件に前畑弾薬庫を返還することで基本合意しました。これによって1000億円以上の税金を投入して外国軍軍隊の弾薬庫を大増強するという、前代未聞の計画が具体化することになります。基本合意の内容は以下のとおり。

 危険な弾薬庫を「撤去・返還」してほしいという住民要求は「市内移設」=米軍が予てから計画していた弾薬庫の集約・近代化、にすり替えられました。危険な普天間基地の「撤去・返還」要求を逆手にとってあくまでも「辺野古移設」を強行を目論む国のやり方と瓜二つです。前畑の「機能移設」工事には20年が見込まれ、21世紀の奥深くまで米軍に居座らさせるつもりでしょうか。

 一方、家族住宅不足解消はこの間、着々と進められ、次々と住宅用地が米軍に提供されてきました。経営の苦しくなったハウステンボスの駐車場の一部も提供されることになり、その結果、市道の付け替えが必要となりました。工事は10年10月に完了し、道路は11年春には供用される予定です。付け替え事業費は約2億5千万円で、全額、税金でまかなわれます。


付け替え工事の完了した新市道。フェンスで囲まれた3万1千m2のハウステンボス駐車場の土地が米軍に提供され、現在の家族住宅地とつながる。

(2011年1月18日)