タラワ遠征攻撃群が始動
海上自衛隊と対潜水艦戦訓練

 米海軍ホームページではタラワ遠征攻撃群が西太平洋で軍事訓練を展開していることを報道しています。遠征攻撃群の編成は7番目となります。タラワ遠征攻撃群は旗艦の強襲揚陸艦タラワ(LHA1)、ドック型揚陸輸送艦クリーブランド(LPD7)、ドック型揚陸艦パールハーバー(LSD52)の揚陸艦及び第13海兵遠征部隊、さらにイージスミサイル巡洋艦チョスン(CG65)、イージスミサイル駆逐艦ゴンザレス(DDG66)、ミサイルフリゲート艦イングラハム(FFG61)、攻撃型原潜サンタフェ(SSN763)で構成されています。

 7月25〜26日、タラワ遠征攻撃群はハワイ沖で海上自衛隊と対潜水艦戦訓練を行ないました。自衛艦の参加はイージス護衛艦みょうこう(DDG175)、護衛艦まきなみ(DD112)、護衛艦あけぼの(DD108)の3隻で、米国派遣訓練(5月18日〜8月8日)の一環として行われました。

 訓練の中ではタラワとクリーブランドが「海上基地」の役割を果たし、チョスンとイングラハム、サンタフェと海自護衛艦が、敵ディーゼル潜水艦と見立てた攻撃型原潜トピーカ(SSN754)の探査と追跡にあたりました。ハワイ・オアフ島のカネオヘ湾の海兵隊基地からのP−3C哨戒機と米国派遣訓練に参加している日本のP−3Cもこれに加わっています。

 海自の山本司令官は「日米両海軍の協力を強化すること、西太平洋とアジアの安定は非常に重要だ」と述べたと紹介されています。「敵ディーゼル潜水艦」はもちろん中国軍と見立ててということでしょう。「日本の安全」を口実に、いたずらに「中国の脅威」をあおり、自衛隊が地球的規模の「軍事同盟」になし崩し的に巻き込まれていこうとしてます。