エセックスなど佐世保帰港
ファルージャ殺戮に加担

 4月6日早朝、米海軍佐世保基地に強襲揚陸艦エセックスと2隻の揚陸艦ジュノー、ハーパーズ・フェリーが帰港しました。

 4月2日には、イラクから、第31海兵遠征部隊1700人を乗せて沖縄ホワイトビーチに寄港しました。同部隊は数千人ともいわれる市民を殺戮したファルージャ総攻撃の最前線に立ちました。沖縄海兵隊のホームページでは派遣された部隊で50人が戦闘やテロで死亡、221人が負傷したことを伝え、イラクの安全と安定化の任務を成し遂げた「ヒーローの帰還」(Heroes Return to Okinawa)と称賛しています。

 エセックスは昨年8月13日にイラクでの戦闘支援のために佐世保を出港しました。その後、沖縄ホワイトビーチで第31海兵遠征群や攻撃ヘリなどを積み込みました。この際に、搭載する予定だったCH53Dヘリが沖縄国際大学に墜落したために足止め状態となりました。しかし作戦行動を急ぐために事故原因の究明を待たずに同型機の飛行再開を強行させたという経緯があります。米海軍は部隊の枠を超えて「エセックス遠征攻撃群」を編成し、エセックスはその中核を担いました。エセックスはスマトラ沖地震による被災地の支援活動にも当たりましたが、そのとき「遠征攻撃群」の旗艦はハーパーズ・フェリーに引き継がれました。

 イラク攻撃もそうでしたが、その後の模掃討作戦・軍事占領にも在日米軍基地が大きく加担しています。


沖縄ホワイトビーチに寄港したエセックス(4月2日)。中村重一さんHPから。


沖縄ホワイトビーチで戦車を下ろすLCAC(4月2日)。中村重一さんHPから。