イラク派兵延長許すな
一斉宣伝行動取り組まれる

 11月22日の平和大会閉会総会で、「11月30日から12月14日までを、ファルージャへの攻撃中止や自衛隊の派兵延長反対などをスローガンとする運動強化期間の提起がありました。今年の通常国会で国民保護法案などが成立したあと休眠状態にあった有事法制反対長崎県連絡会も、この提起を受け活動を再開しました。

 行動強化期間のスタートとなる11月30日、緊急の昼休みデモを行いました。スローガンは「ファルージャへの攻撃をやめよ、自衛隊のイラク派兵延長反対」で、90名が市役所から県庁前の官庁街を往復しました。また、16時30分から1時間、大丸前で小泉首相への要請ハガキを出そうとよびかけました。集ったハガキは約100枚、市民の反応は決して良いとはいえません。それでも、ハガキへの一言は、私たちを大きく励ますものでした。
 「戦争をしたら私たちの心まで傷つきます」「イラクの人が望んでいるのは、自衛隊より学校や働く場所だと思う」「小泉さん、本当に日本国民のことを考えていますか?自分の『名』(体面)だけで考えていませんか?」

 12月8日は、太平洋戦争開戦の日。例年、新日本婦人の会長崎支部は「戦争体験を語り継ぐ集い」を行なっています。また長崎県母親大会連絡会が赤紙(召集令状)配りを行っています。今年は、12時から鉄橋で行動しました。また、連絡会では、宣伝カーによる一斉宣伝を呼びかけ、県労連、革新懇、共産党などが応えました。

 翌9日の午後、小泉内閣は自衛隊の派兵延長を閣議決定しました。当初、10日に決定されるとの情報でしたが1日繰り上げての決定で、9の日の核兵器廃絶署名行動を予定していた大丸前での宣伝・署名行動を変更し、閣議決定への抗議の宣伝行動としました。16時30分からは新婦人を中心に、17時30分からは県労連を中心に参加をし、1,500枚のチラシを配りました。また、10日の抗議の昼休みデモには80名が参加、被爆地ナガサキの怒りの声をアピールしました。

 連絡会独自の派兵延長反対の取り組みと平行し、連絡会も参加するワールド ピースナウ・ナガサキ実行委員会は、11日、11時から2時間、約30人が参加し、大丸前では最新のファルージャの状況を伝える写真展、鉄橋ではマイクでの宣伝を中心に行い3,000枚のチラシを配布しました。
 一連の行動を通じて、小泉内閣が派兵延長を強行したことについて、国民の60%以上が反対しており、この派兵延長決定によりはじめて小泉内閣の支持率が30%台に落ちたと報じられています。市民は、思っていることをなかなか行動に移しません。しかし、これからが正念場です。県連絡会は、めげることなく平和のメッセージと行動を続け、長崎市内だけでなく県下各地で声をあげたいと願っています。
(県連絡会事務局長 大塚孝裕)