許せない!佐世保市議会が
イラク問題の平和的解決を求める請願を否決
3月17日、佐世保市議会総務委員会は、佐世保原水協と佐世保平和委員会が請願していた「イラク問題の平和的解決を求める要請」を3対5で否決しました。また同趣旨の、ながさき県北「地球村」提出の「政府へ『平和の意見書』の提出を求める請願書」も否決されました。戦争反対の立場では一致したものの、イラクは査察に協力していないとの意見が交わされたと、地元長崎新聞は報道しています。
19日の本会議でも2つの請願と市議9人が提案した「イラク問題の平和的な解決を求める意見書」が賛成10、反対25で否決されました。
佐世保市議会の「イラクへの武力攻撃反対」請願不採択したことについてのコメント
二〇〇三年三月十九日
佐世保原水協理事長 山下千秋
佐世保市平和委員会会長 町田勇
- 三月十九日の佐世保市議会本会議で、私どもが提出した「イラクヘの武力攻撃反対」請願が不採択となりました。昨日(18日)のアメリカブッシュ演説がおこなわれ、明日にでも無法な戦争が開始されるというときに、客観的にはイラク戦争支持するという立場に佐世保市議会が立ったことはきわめて重大なことである。不採択に回った市議会議員の政治的責任はきびしく問われなければならない。
- この戦争は、国連安保理事会の支持を受けていない国連憲章に真っ向から反する無法なものである。しかも、戦争になれば、無辜の市民の多数の犠牲者が出ることは明らかである。そのうえ、佐世保には米軍基地がおかれ、弾薬燃料の補給をはじめ、直接イラク市民殺傷に加担する役割を負わされているだけに、佐世保市議会の「イラク戦争支持」の罪悪はひどいといわなくてはならない。
- 全世界の圧倒的な人々が、国内世論もまた7、8割は、「戦争反対」の立場に立っている。
長崎県内自治体も請願のあった、長崎県議会、長崎市、松浦市、福江市、南有馬町、大瀬戸町などすべて「イラク戦争反対」情願が採択されている状況を見たときに、佐世保市議会だけが、不採択という異例な事実を直視せざるをえない。
- 私たちは、請願採択に向けて努力された諸議員には心から敬意を表し感謝したい。しかし、不当にも「市民の平和の願い」に背を向けた党派、会派の所属議員に対しては、きびしく批判し、猛省を求める。
私たちは、引き続き、平和を願う市民ともにイラク戦争計画中止を訴え純けていく決意を改めて確認する。
請願13号
イラク問題の平和的解決を求める要請について
請額団体 原水爆禁止佐世保協議会 理事長山下千秋
佐世保市平和委員会 会長 町田 勇
紹介議員 西村暢文
一、 請願の趣旨
イラク情勢は戦争か平和か、いよいよ緊迫しております。イラクの大量破壊兵器問題を解決するためには、国連による査察の延長強化によって、平和的に解決されるべきです。ところがアメリカ、イギリスなどはあくまで武力攻撃を主張しています。イラク戦争になると、まったく罪のない子ども達までもいのちが奪われることになります。さらに平和的解決を義務付けている国連憲章を踏みにじる無法をおかすことになります。したがって、アメリカの戦争画策は二重三重に許せないと、世界中で大きな反対行動が起きています。国連でも査察延長が多数を占める状況になつています。また国際世論も、日本国民の世論も圧倒的に「戦争反対、平和解決」をもとめています。ところが日本政府は、「武力行使容認」の立場にたとうとしています。憲法第9条をもち、世界で唯一の被爆国でもある日本政府こそ、戦争ではなく、査察延長強化で平和的解決を求めるべきです。
二、 請願事項
日本政府がイラクヘの武力攻撃反対、査察延長強化で平和解決を求める立場にたつように、佐世保市義会が意見書を決議して、政府に提出されるように要請します。
佐世保市議会議長 久池井一孝 様
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