日本平和大会で提唱された「アメリカのイラク攻撃反対」全国宣伝行動週間(1月17日〜25日)が始まりました。有事法制反対長崎県連絡会・長崎市連絡会はこれに呼応して、1月17日に学習交流集会を開き、今年の運動のスタートを切りました。会場の壁いっぱいに宣伝行動に活用している大型カラーパネルが展示され、20代の青年30名が参加をするなど、明るく運動の広がりを実感させる集会となりました。
有事法案やイラク攻撃計画を広い視野で見つめ直そうと、ながさき平和委員会の冨塚明事務局長が「有事法制の舞台裏2」と題して映像を駆使して以下のような講演を行いました。
自衛隊のインド洋戦時派遣で長崎港が佐世保基地の補完基地化が浮き彫りとなった。護衛艦は強大な戦闘艦であり、イージス艦、なかでも佐世保配備の「こんごう」が最強の軍艦だ。政府の使う言葉に惑わされずに真実を見抜くことが必要。いま自衛隊は有事法制をにらんで動ける態勢づくりをめざしている。
有事法制を要求しているアーミテージ報告は軍事だけでなく、日本の政治や経済の分野まで分析している。佐世保基地建設につぎ込まれた「思いやり予算」は1000億円を超え、今後も増加が予定されている。これは他の米同盟国と比べても突出している異常な状態。
各団体の原点はいずれも平和。その原点に立ち戻って運動を展開しよう。
討論の中では多様な意見が出されました。
○若い人がたくさん参加していることがうれしい。老若の対話の場が欲しい。
○いま路上ライブを計画している。ぜひ参加して欲しい。夢としては月1回のカフェをしたい。NGOとか市民運動をしている人をゲストにして音楽やライブをしたい。お金はないけど夢は持っている。
○シンポジウムなど多様な意見を交わせるような場が必要。
○運動しても報道にのらない現状がある。マスコミ・オンブズマンなどをつくって報道に対するチェックが必要。
○戦争反対・平和大好きの声をどう束ねていったらいいのか。今しかない!
○いろんな活動のしかたがあると思う。イラク攻撃反対でゼネコンからカンパをもらったらどうだろう?
○平和が危ない!何かしなければという危機感で動いている。
○1歩前へ出る運動が求められている。踏み出せたらいい!
当面の活動としては、金曜夕方2時間の繁華街での署名宣伝行動を軸に、創造的な取り組みを行い、有事法案を廃案に追い込む運動を展開することを確認しました。そして最後に「STOP!有事法制」の歌を全員合唱して集会を終わりました。参加者は90名でした。