声 明
本日、厚生省は、長崎原爆松谷訴訟の福岡高裁での判決を不服とし、最高裁への上告を決定しました。
長崎地裁から福岡高裁へと、たてつづけに二度にわたって司法の断罪を受け、本来ならば深刻にこれまでの被爆者行政について反省すべき厚生省のこの態度に、私たちは心の底からの憤りを禁じえません。上告によって結論が先送りされ、苦しまなければならないのは被害者である松谷英子さんなのです。私たちは、厚生省の上告に対して、怒りをもって抗議するとともに、最高裁に対しては、ただちに上告を棄却されるよう要請するものです。
1997年11月20日
長崎原爆松谷訴訟を支援する会
11月20日午後、厚生省は最高裁に上告しました。上告理由は
(1)原爆症認定の要件である起因性について、福岡高裁判決は、相当程度の蓋然性で足りるとしていることが国としては承服しがたい。
(2)判決は原爆症の起因性の判断に至る専門的知見の採否に問題があると考えられること。
をあげています。
不当な厚生省の上告に対し、怒りをもって抗議ファックス・はがきを集中させてください。
宛先: 厚生大臣 小泉純一郎 03(3502)3090
東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
個人 |
529,712 |
団体 |
10,582 |
これまでの2年間にわたる署名数の累計は上記の通りです。このうち福岡高裁に提出したのは52万8762筆、団体1万465です。目標の個人50万、団体1万に対して約5%の超過達成となりました。これまでご支援いただいた全国の皆さまがたに心より感謝申し上げます。