10月13日、福岡高裁に署名を提出。累計で個人51万7000筆、団体9,350。
提出後、名古屋大学名誉教授の沢田昭二氏と支援する会、弁護団が司法記者クラブで記者会見。沢田氏は今年4月に「DS86体系適用についての意見書」(甲第125号証)を裁判所に提出。広島原爆の放射線量に関して、1km以遠では実測値はDS86と大きく食い違っており、DS86に系統的な誤りがあることを指摘していた。今回、新たに長崎原爆について解析した結果、同様にDS86は遠距離での中性子線量を過小評価しており、松谷さんが爆心地より2.45kmで浴びた中性子線量はDS86の推定値の約1600倍にものぼり、従来でいう1.5km地点での被ばくに相当すると述べた。弁護団はこの内容を記した「長崎原爆の放射線量の実測値の解析とDS86」と題する論文を裁判所に提出した。この論文はDS86の見直しを検討している科学者からも注目されており、裁判所も結審後にも関わらず甲第129および130号証として証拠採用した。
8月7日〜9日の原水爆禁止世界大会をはじめとする様々な平和の取り組みの中で松谷訴訟が語られ、一回り大きく支援の輪が広がりました。この3日間に寄せられた署名は2,696筆となりました。支援する会への入会者は119名、全体として8,950名を突破して目標の1万人会員が見えてきました。寄せられた募金は45,027円になりました。普及した資料集27,000円、支援テレホンカード162枚。みなさまのご協力に感謝いたします。