このはなさくや図鑑
大阪造幣局 桜の通り抜け桜情報
令和5年度(2023年度)の桜の通り抜け
今年は終了しました。来年もお楽しみに。

 
 大阪造幣局 桜の通り抜け
  令和5年度(2023年度)の桜 

松月(しょうげつ)
 東京の荒川堤にあった品種とされています。花色は淡紅白色から、満開時には白色に変化します。
 樹形は傘型で、あまり大きく成長しません。
 学名の「superba」は貴高いの意味です。
 学名の通り本当に美しいサトザクラの一つですね。

 このはなさくや図鑑 ショウゲツ(松月)
最近は、海外からのお客様も団体で来られておりまして、場内は大変混雑しております。
残念ながら、あまりにも有名になり過ぎてゆっくりと桜を楽しむこともできなくなってきました。
でも、育ちも生まれも大阪の私にとって、浪花の桜といえば、「桜の通り抜け」、
幼少期からこの桜を見続けてきた私にとって、桜研究のきっかけを私に与えてくれたのもこの造幣局の桜。

大川沿い(川崎公園内)の屋台も風物詩のひとつ、
花より団子の人も静かに桜を見る人も桜の通り抜けをお楽しみ下さい。
そして、例年この一大イベントの関係者の方々に感謝申し上げます。
「今年の桜」は毎年代わります。

 大阪造幣局 桜の通り抜け 概況

○正式な名称
独立行政法人 造幣局 
 公式HP https://www.mint.go.jp/enjoy/toorinuke ← 最新の情報はこちらから必ずチェックしてください。
○令和5年度(2023年度)公開期間

令和5年の造幣局「桜の通り抜け」は、事前申込制です。
令和5年の造幣局「桜の通り抜け」は、インターネットを利用しての先着順での申込みとなります。
事前に申込みをいただいていない場合は、入場できません。

令和5年4月7日(金曜日)から4月13日(木曜日)までの7日間
 平日は午前10時から午後7時30分まで
 土曜日・日曜日は午前9時から午後7時30分まで
○桜の通り抜けについて

桜の通り抜けは、造幣局内の通路(大川沿い)全長560mを毎年一週間に渡り、花見のため一般開放しているものです。
構内は一方通行となっており、「通り抜け」とは、造幣局の南門(天満橋側))から入り、造幣局内通路を通って北門(桜宮橋側)へ抜ける、「通り抜け」が名の由来です。

 ※大川沿い(川崎公園)に連なる出店・屋台をお楽しみになる方は、途中から大川沿い(川崎公園)へ出ることもできます。
 ただし場内は一方通行です。警備員の指示に従ってください。
○桜の通り抜け歴史

桜の通り抜けの始まりは、1883年(明治16年)からで、130年以上続けられている大阪の春を彩る観桜の一大行事となっています。
○アクセス

所在地:大阪市北区天満1−1−79

・地下鉄谷町線・京阪本線「天満橋」駅(京阪東口・2号出口)下車徒歩約15分
・JR東西線「大阪天満宮」駅(JR2号出口)下車徒歩約15分
・JR東西線「大阪城北詰」駅(3号出口)下車徒歩約15分
 ※造幣局及び周辺には、駐車場はありません。 
○観桜時の注意事項

期間中、造幣局周辺では交通規制が行われます。
詳細は、造幣局の公式HPを確認してください。

・会場内は全面禁煙です。
・飲食の持ち込みも禁止です。
・植樹帯などロープ等で規制している区域内への立入は厳禁です。
・混雑時、立ち止まっての写真撮影は危ないので禁止です。自撮棒での撮影も左に同じです。
・ペットをともなっての入場は出来ません。



 記念の貨幣セットの販売は、夜桜見物時には行っておりません。いつも人気があるので、早めにお買い求めになられた方が良いでしょう。販売所は入口すぐ入って左側です。

 トイレは入口入ってすぐ右側にあります。また、公園には仮設トイレも含め随所に設置されておりますので、桜の通り抜けを出てからもご安心ください。

 皆さんマナーを守り、気持ちよくお花見をしましょう。
大阪造幣局 桜の通り抜け このはなさくや図鑑がお勧めする桜の楽しみ方 
造幣局 桜の通り抜け 場内マップ

 全ての桜には、ドラマがあり、楽しみ方があります。
 ここで紹介する7品種の桜は、桜大好きの私が特に桜の通り抜けにきた方にお勧めの桜を厳選したものです。
折角来たんだから、この桜は見よう!
厳選7種を要チェック!
このはなさくや図鑑がお勧めする 桜の楽しみ方

番号@:天の川
キーワード:この形はなんだ!
木の形が箒状でまるで桜に見えない。
枝にたわわに咲くその様は、天の川の星々に見える。
この桜の前で恋人たちは、牽牛と織姫のふたりになる。

番号A:大手毬・紅手毬・小手毬
キーワード:まんまるの花の塊り!
江戸という品種の異名同種の桜。
同じものに多摩森林科学園に白山大手毬という桜がある。
バレーボール位に大きさの塊り。この桜と自身の顔を比べて見よう。
この桜の塊りより顔が小さければ貴方は小顔間違いなし。

番号B:雨情枝垂
キーワード:こんな美しい枝垂れ桜 見たことない〜
詩人野口雨情の邸内(栃木県宇都宮市)にあった桜。
野口雨情から名付けられた桜です。
作り物の花の様〜、簪、頭飾りの様にも見える。
本当にかわいい桜です。

番号C:松 月
キーワード:まさに貴婦人。
あまり大きくならない小柄な桜。
学名の‘Superba’は、気高いという意味です。
学名の通り本当に気品あふれるサトザクラの一つですね。
私は、サトザクラではこの桜が一番です。
この桜とのツーショットは禁物。貴方はこの桜と比べると明らかに見劣りします。

番号D:泰山府君
キーワード:日本人の祈り
桜の花の延命を祈るため、泰山府君の祭事を行ったところ、さらに桜の花が散らなかった由来があるさくらです。
この桜の前に何かを祈ると成就間違いなし。

番号E:奈良八重桜
キーワード:最も古い八重桜
古来から知られているカスミザクラの八重咲きの品種です。
知足院にあるものは、国の天然記念物に指定されています。
百人一首にある「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に においぬるかな」伊勢大輔の歌は有名です。
花見をする者、この桜には敬意を払うべし。

番号F:二度桜
キーワード:まさに珍花、ぜひ見るべし!
岐阜県小野町に原木があり揖斐の二度桜として知られています。
この桜は咲き始めは花弁が5枚ですが、さらに開花が進むと八重咲き、菊咲きへと変化します。珍花の一つです。
さあ貴方は全ての桜のパターンを見つけられるか?


大阪造幣局 桜の通り抜けで見られる桜 一覧 (令和5年4月現在 140品種 339本 「令和4年4月現在 138品種、335本」)
 
※残念ながら、桜の通り抜けの桜の品種には、品種名の間違いが多少見受けられます。
また、品種名も造幣局で記載されているままの名前をそのまま記載しております。
品種名から、桜の特徴を検索する際は、こちらからお願いします。このはなさくや図鑑(日本の桜 分類)桜図鑑
種類数
桜の種類
本数 チェック
1 東錦(あずまにしき) 2
2 天城吉野(あまぎよしの) 1 八重桜などと比べ花期が早いため、公開期間には葉桜。
3 天の川(あまのがわ)
 ※今年の桜 平成4年・平成25年
3
4 雨宿(あまやどり) 2
5 綾錦(あやにしき) 1 松前綾錦
6 有明(ありあけ) 1 関東有明・千里香と異名同種の桜
7 伊豆最福寺枝垂(いずさいふくじしだれ) 2
8 市原虎の尾(いちはらとらのお)
 ※今年の桜 平成9年
3
9 一葉(いちよう)
 ※今年の桜 平成8年・平成27年
3
10 早晩山(いつかやま) 1
11 糸括(いとくくり) 2
12 妹背(いもせ)
 ※今年の桜 平成23年
5 平野妹背と異名同種の桜。
13 伊予薄墨(いようすずみ) 1
14 伊予菊桜(いよきくざくら) 1
15 伊予熊谷(いよくまがい) 1
16 鬱金(うこん)
 ※今年の桜 平成3年・平成11年・平成29年
4
17 雨情枝垂(うじょうしだれ) 1
18 渦桜(うずざくら) 1
19 浦和(うらわ) 2
20 永源寺(えいげんじ) 1
21 江戸(えど) 2
22 大沢桜(おおさわざくら) 2
23 大島桜(おおしまざくら) 1 遅咲きの大島桜があるため公開期間に見られる。
24 大提灯(おおぢょうちん)
 ※今年の桜 平成30年
3
25 大手毬(おおてまり)
 ※今年の桜 平成18年
3
26 奥都(おくみやこ) 2
27 御室有明(おむろありあけ) 1
28 思川(おもいがわ) 1
29 春日井(かすがい) 3
30 鎌足桜(かまたりざくら) 3
31 寒桜(かんざくら) 2 花期がかなり早いため、公開期間は葉桜。
32 簪桜(かんざしざくら) 1
33 関山(かんざん)
 ※今年の桜 平成15年
60
34 関東有明(かんとうありあけ) 1 有明・千里香と異名同種の桜。
35 祇王寺祇女桜(ぎおうじぎじょざくら) 2
36 菊桜(きくざくら) 2 六高菊と異名同種の桜。開花期が遅いため蕾の年がある。
37 黄桜(きざくら) 1 鬱金と異名同種の桜。
38 衣笠(きぬがさ) 2
39 貴船雲珠桜(きぶねうずざくら) 1
40 御衣黄(ぎょいこう)
 ※今年の桜 平成16年
5
41 暁鐘(ぎょうしょう) 1
42 桐ヶ谷(きりがや) 2 御車返しの別名
43 麒麟(きりん)
 ※今年の桜 平成6年
2 平成28年にやっと間違いが関山に修正された。
44 玖島桜(くしまざくら)
45 黒田百年(くろだひゃくねん) 2
46 兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら) 2
47 紅華(こうか)
 ※今年の桜 平成17年
4
48 高台寺(こうだいじ) 1
49 幸福(こうふく) 2
50 九重(ここのえ) 3 通り抜けにあるものは全て関山といってよい。
51 御信桜(ごしんざくら) 3
52 御座の間匂(ござのまにおい) 1
53 胡蝶(こちょう) 3
54 小手毬(こでまり)
 ※今年の桜 平成24年
1
55 御殿匂(ごてんにおい) 3
56 琴平(ことひら) 2
57 駒繋(こまつなぎ) 1 太白と異名同種の桜。
58 作並山(さくなみやま) 1 開花期が遅いため公開期間には蕾の年がある。
59 笹賀鴛鴦桜(ささがおしどりざくら) 1
60 笹部桜(ささべざくら) 2 八重桜などと比べ花期が早いため、公開期間には葉桜。
61 佐野桜(さのざくら) 1 八重桜などと比べ花期が早いため、公開期間には葉桜。
62 塩竈桜(しおがまざくら) 2
63 静香(しずか) 2
64 枝垂桜(しだれざくら) 2 八重桜などと比べ花期が早いため、公開期間には葉桜。
65 芝山(しばやま) 1
66 十月桜(じゅうがつざくら) 1
67 十六日桜(じゅうろくにちざくら) 1 花期がかなり早いため、公開期間には葉桜。
68 朱雀(しゅじゃく) 3
69 数珠掛桜(じゅずかけざくら) 2 開花期が遅いため公開期間には蕾の年がある。
70 鐘馗(しょうき) 2
71 松月(しょうげつ)
 ※今年の桜 平成19年・令和5年
8
72 白雪(しらゆき) 2
73 白妙(しろたえ) 2
74 心田(しんでん) 1
75 水晶(すいしょう) 1
76 須磨浦普賢象(すまうらふげんぞう) 2
77 墨染(すみぞめ) 1
78 仙台屋(せんだいや) 1
79 千里香(せんりこう) 2 関東有明と異名同種の桜。
80 染井吉野(そめいよしの) 1 八重桜などと比べ花期が早いため、公開期間には葉桜。
81 園里黄桜(そのさときざくら) 1
82 泰山府君(たいざんふくん) 2
83 太白(たいはく) 2 駒繋と異名同種の桜。
84 手弱女(たおやめ) 2
85 高遠小彼岸桜(たかとおこひがんざくら) 1 八重桜などと比べ花期が早いため、公開期間には葉桜。
86 類嵐(たぐいあらし) 1
87 瀧香(たきかおり) 2 滝匂と異名同種の桜。
88 千原桜(ちはらざくら) 2
89 長州緋桜(ちょうしゅうひざくら) 1
90 手毬(てまり) 2
91 名島桜(なじまざくら) 1 開花期が遅いため公開期間には蕾の年がある。
92 南殿(なでん) 1 高砂の別名。
93 奈良八重桜(ならのやえざくら) 2
94 二尊院普賢象(にそんいんふげんぞう) 3 開花期が遅いため公開期間には蕾の年がある。
95 二度桜(にどざくら) 2
八天桜(はってんざくら)
96 花笠(はながさ) 4 松前花笠
97 花染衣(はなぞめい)
 ※今年の桜 平成5年
3 松前花染衣
98 林一号(はやしいちごう) 3
99 林二号(はやしにごう) 2
100 萬里香(ばんりこう) 1
101 日暮(ひぐらし) 1
102 緋桜(ひざくら) 1
103 日吉桜(ひよしざくら) 1
104 平野妹背(ひらのいもせ) 1 妹背の別名。
105 平野撫子(ひらのなでしこ)
 ※今年の桜 平成21年
3
106 平野寝覚(ひらのねざめ) 1
107 福禄寿(ふくろくじゅ)
 ※今年の桜 平成10年・令和4年
3 八重曙と異名同種の桜。
108 普賢象(ふげんぞう)
 ※今年の桜 平成20年
10
109 不断桜(ふだんざくら) 1 花期がかなり早いため、公開期間には葉桜。
110 紅笠(べにがさ) 3 松前紅笠
111 紅時雨(べにしぐれ) 3
112 紅玉錦(べにたまにしき) 3 松前紅玉錦
113 紅提灯(べにぢょうちん) 3
114 紅手毬(べにてまり)
 ※今年の桜 平成13年・平成31年
5
115 紅南殿(べになでん) 1
116 紅豊(べにゆたか) 3 松前紅豊
117 箒桜(ほうきざくら) 1
118 法明寺(ほうみょうじ) 3
119 帆立(ほたて) 2
120 牡丹(ぼたん)
 ※今年の桜 平成28年
2
121 舞姫(まいひめ) 1
122 松前(まつまえ) 2
123 松前薄紅九重(まつまえうすべにここのえ) 2
124 松前琴糸桜(まつまえこといとざくら)
 ※今年の桜 平成26年
2
125 松前花都(まつまえはなみやこ) 1 令和3年から登場
126 松前紅紫(まつまえべにむらさき) 1
127 松前八重寿(まつまえやえことぶき) 1
128 御車返(みくるまがえし) 2
129 都錦(みやこにしき)
 ※今年の桜 平成22年
3
130 八重曙(やえあけぼの) 2 福禄寿と異名同種の桜。
131 八重紅大島(やえべにおおしま) 2
132 八重紅枝垂(やえべにしだれ) 1
133 八重紅虎の尾(やえべにとらのお) 4
134 八重紫桜(やえむらさきざくら) 2
弥彦(やひこ) 雛菊桜の別名。花期がかなり早いため、公開期間には葉桜。
135 山越紫(やまこしむらさき) 1
136 夕暮(ゆうぐれ)
 ※今年の桜 平成7年
2
137 楊貴妃(ようきひ)
 ※今年の桜 平成12年・令和3年
3
138 養老桜(ようろうざくら) 2
139 蘭蘭(らんらん)
 ※今年の桜 平成14年
3
140 六高菊(ろっこうぎく) 1 菊桜の別名。開花期が遅いため公開期間には蕾の年がある。