このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

桜の名前から ↑

種名または品種、栽培品種名
Cerasus × sieboldii ‘Matsumae-hayazaki’
マツマエハヤザキ
松前早咲・南殿・血脈桜

花弁の外側はうねうように波打つ、また、先は細かく切れこむ。
花床筒は鐘形
萼片は長卵状三角形
散り際、花は赤く染まる

<花の色>
 淡紅紫色「9702」
<花弁の枚数>
 10枚〜20枚
<花の形>
 八重咲き 大輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 4月上旬〜中旬
<特徴・来歴>
 (タカサゴ × カスミザクラ)
 北海道松前町の光善寺に古木があります。
 タカサゴとカスミザクラの交雑種とされています。240年前に本州から松前町に導入されたものとされていますが、現在その元になった桜は本州では見られません。松前町では「南殿」の名称で最も栽培されている桜です。他の松前町発祥の桜にくらべ早く開花することからその名があります。
(南殿について)
 ナデンはタカサゴ(ナテン・ナデン)の別名や京都御所由来の桜(ナンデン)、鉢植えの栽培種に南殿という名の桜があること、類似の名に「大南殿」、「紅南殿」があることから、混乱をさけるため、最近では、マツマエハヤザキと呼び区別しております。
 染色体数 2n=24


<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明


文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜第2集-P102

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