このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

桜の名前から ↑

種名または品種、栽培品種名
Cerasus ‘Hiroshima-ebayamazakura’
ヒロシマエバヤマザクラ
広島江波山桜

白く大きな花弁が折り重なって付き平閉して咲く美しい桜
no image
花床筒は鐘形
萼片は卵状三角形

<花の色>
 白色「9501」
<花弁の枚数>
 5枚〜15枚
<花の形>
 半八重咲き 中輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 4月上旬
<特徴・来歴>
 広島市中区、江波山公園にあるサクラです。
 原木は大木で推定樹齢160年とされ、平成8年には、市の天然記念物指定されています。
 ヒロシマエバヤマザクラの特徴として小花柄が長いとされていますが、平均的なヤマザクラに比べやや長い位で、ヤマザクラの中には当然、この程度の小花柄の長いものはあります。むしろ本品種の特筆すべき特徴の一つとして花床筒がかなり太く、小花柄もかなり太いものであることが言えます。また、枝の中に一重八重咲きとまではいかなくとも、花弁の枚数にかなり差があることが、面白い桜といえるでしょう。
 被爆という災難にあいながら、けなげにも現在まで生き残り、大きく育ち毎年美しい花を咲かせる桜。この先も毎年美しい花を咲かせてくれることでしょう。


<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明


文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜第1集-P153


このページへの直接のリンクを禁止します。