このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

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種名または品種、栽培品種名
Cerasus cerasoides (D.Don) Masam. & S.Suzuki
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ヒマラヤザクラ
ヒマラヤ桜

原産地には様々な形態の報告がある。日本にはその内の1種があり開花が早いことから各地で栽培されている。
花床筒は太い鐘形
萼片は広卵状三角形
やや遅れて展葉する若芽

<花の色>
 淡紅色〜紅色
「9202」
<花弁の枚数>
 5枚
<花の形>
 一重咲き 中輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 11月中旬〜12月上旬
<特徴・来歴>
 ネパール、インド北部のヒマラヤ山脈から中国の雲南、四川省の温帯域に広く自生し、10月〜12月に開花します。花の濃いもの、小さいもの、平開しないものなど個体差が大きいです。本種は、日本で最初に育ったものが熱海市にあり、1968 年にネパールの皇太子より贈られた種子が育ったもの。日本では12月に開花します。
 最近、栽培されてる苗木を見かけるようになりました。
 開花と同時に葉も展開します。冬、比較的暖かいところでは順調に育ちますが、基本的に四季のある日本では育ちにくいです。
 蜜が滴り落ちるようにたくさん花床筒にためるのが特徴です。


<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明


文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜
桜樹学・桜の世界1-P67-68

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