このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

桜の名前から ↑

種名または品種、栽培品種名
Cerasus × Pseudoverecunda ‘Nyuzen-otomekiku’
ニュウゼンオトメキクザクラ
入善乙女キクザクラ

新緑の緑と白色ボンボリ状の花のコントラストが美しい桜。
スギ林の林内に可憐に咲く。
花床筒は筒状鐘形〜管状形
萼片は長三角形
杉沢の沢スギで知られる園内
本品種はスギの枯損木の上から発芽した実生株である。

<花の色>
 白色「9201」
<花弁の枚数>
 60枚〜110枚
<花の形>
 菊咲き 中輪〜大輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 4月中旬〜下旬 富山県基準
<特徴・来歴>
(カスミザクラ × オクチョウジザクラ)
 平成22年(2010年)富山県中央植物園などの調査によって新品種として発表された桜です。
 原木は杉沢の沢スギ内にあります。細長い白色の花弁が特徴であり、スギの林内で咲いているその様は、桜の妖精が林内を舞っているようにも見えます。白色の菊桜はケタノシロキクザクラなどが知られますが、大変希少です。
 入善町ではコシノフクガサネや入善乙女キクザクラなど新たな桜の発見があり、桜を活かした特色ある街づくりを進められています。
 思えば私が住む町、西宮で発見されたシュクガワマイザクラも斜めに生えたクロマツの幹から偶然生えた株です。ともに、その街で誕生したその街を飾るオリジナルの桜です。親近感を感じますね。


<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明


文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜第1集-P147、第3集-P18


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