このはなさくや図鑑　〜美しい日本の桜〜

あ	か	さ	た	な	は	ま	や	ら	わ
い	き	し	ち	に	ひ	み		り
う	く	す	つ	ぬ	ふ	む	ゆ	る
え	け	せ	て	ね	へ	め		れ
お	こ	そ	と	の	ほ	も	よ	ろ	を
桜の名前から　↑

学名・種名

Cerasus nipponica (Matsum.) Masam. et S.Suzuki var. nipponica

Cerasus nipponica (Matsum.) Ohle ex H.Ohba var. nipponica

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タカネザクラ

高嶺桜・峰桜

	高木性〜小高木 散形状花序 樹形は広卵形 花径は１．５ｃｍ〜３．０ｃｍ 小輪〜中輪 花色は白色〜紅紫色 花弁の先は浅く二裂する 北海道、南千島、サハリン南部に分布し、南限は本州奈良県です。 高緯度では低地に自生しますが、本州では亜寒帯に自生します。 別名「峰桜」と呼ばれ、花は白色から紅紫色のものまで多様です。 基本は各部に毛はありませんが、有毛のタイプも混じる地域もあり、 変種のチシマザクラとの中間的なものまであります。
	日本のサクラでは、南アルプスに自生する変種のクモイザクラを除けば、 最も高所に咲くサクラです。 花は満開時、平開に近づく。 雪どけが始まると短い春を飾る美しい桜です。
	花床筒は鐘形、萼片は披針形〜長卵状三角形、全縁または鋸歯があります。 小花柄は無毛もしくは有毛です。
	葉身の先は短尾状鋭尖形 葉身の基部は、円形〜くさび形 葉身の裏は帯緑色
	葉縁の鋸歯は欠刻状重鋸歯で先には腺があります。 蜜腺は葉柄の上部または基部にあり、葉柄は無毛または有毛です。 果実は直径０．７〜０．８ｃｍ位で、黒紫色に熟す。甘酸味があります。
	タカネザクラの樹皮 色は暗灰色で光沢がある。 株立ちも多いが大きく成長しているものは単幹の場合が多いです。
Prunus nipponica Matsum. in Bot Mag. Tokyo1599(1901) -Prunus nipponica Matsum. var. iwagiensis(Koehne)Koidz. in Bot.Mag. Tokyo 29:314(1915) -Cerasus nipponica (Matsum.) H. Ohle ex H. Ohba, comb. nov. in J.Jpn.Bot.67:279(1992)
タカネザクラは、マメザクラの高所、寒冷地に変化したものです。 　マメザクラは実に多様です。変種や地域型には、 ・イシヅチザクラ　C.shikokuensis ・キンキマメザクラ　C.kinkiensis ・オンタケマメザクラ　C. ontakensis ・クモイザクラ　C.alpina ・タカネザクラ　C.nipponica ・チシマザクラ　C.kurilensis ・ビロウドチシマザクラ C.kuriensis f.hayashi ・ブコウマメザクラ　C.bukosanensis　などがあります。
文・撮影：藤原　このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜 桜樹学・桜の世界１-P47-48 このページへの直接のリンクを禁止します。