このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

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種名または品種、栽培品種名
Cerasus ‘Shimamachi-kiku’
シママチキクザクラ
嶋町菊桜

ぼんぼりのように咲く、展葉から成葉した後、開花する。
嶋町神社にある株、まだ若い株である。 萼片は卵形、はっきりとした副萼片は見られない。

<花の色>
 紅紫色「9203」
<花弁の枚数>
 100枚〜200枚
<花の形>
 菊咲き(二段咲き) 大輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 4月下旬〜5月上旬 富山県上市町基準
<特徴・来歴>
 平成24年(2013年)に富山中央植物園ととやまさくら守の会によって新品種として報告された桜です。
 全国に普及されているサノキクザクラやケンロクエンキクザクラ(兼六園菊桜として販売)の類似品種によく似ています。
 学会発表の根拠となる資料によるとオオタザクラやヒヨドリザクラと比較していますが、両品種とは、詳細比較する以前に明らかに似通っていないことは判ることから、比較対象とすることは適切でないと考えます。私は全国の栽培品種を研究している視点から言うと、原木とされる株も樹齢も若いこと(導入の来歴が不明)から、北陸にこだわることなく、全国に普及されているキクザクラと比較した方が良いのではないかと考えます。今後の詳細な研究がまたれます。


<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明


文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜第3集-P10

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